- 2023/07/11 掲載
追加利上げ必要、基調インフレ圧力依然強い=米クリーブランド連銀総裁
メスター総裁は「経済は今年に入り予想されていた以上に底堅く、インフレは根強く高止まりし、コアインフレ面での進展は失速している」と指摘。「インフレを確実に持続可能かつタイムリーに2%に戻すために、フェデラル・ファンドファンド(FF)金利を現在の水準から幾分引き上げ、経済動向を巡る一段の情報を蓄積しながら、当面その水準で維持する必要がある」と述べた。
さらにインフレと雇用情勢について、「コア指標はインフレが頑固に高く、広範囲に及んでいることを示している」ほか、労働需給のリバランスに向けた「進展はあったものの、進展は遅く、需要は依然供給を上回っている」と述べた。
生産性が低い状況において、賃金の伸びは引き続き高すぎるとし、インフレを2%に回帰させるために賃金の伸びは鈍化する必要があるという認識を示した。
また、ビジネスリーダーらは将来を巡り一段と楽観的になっているとし、「大半が今年は景気後退はないと考えているほか、需要が多少鈍化しても景気後退は回避される、もしくは非常に穏やかなものになると想定する向きが多い」と述べた
メスター総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。
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