- 2023/08/02 掲載
日経平均は3日ぶり反落、一時800円超安 米国債格下げなど嫌気
日経平均は353円安で寄り付いた後、心理的節目の3万3000円を割り込んだ。後場は一段安となり、848円29銭安の3万2628円29銭で安値をつける場面があった。アジア株や米株先物3指数の下落に加え、為替市場でドル安/円高が進行。先物主導で機械的な売りが強まったとの見方もあった。
米国経済を巡ってはソフトランディングとハードランディングの期待が交錯しているといい「楽観論と悲観論が交錯する中、上昇ピッチへの警戒感が高まり、米国債の格下げのニュースをきっかけに利益確定売りが強まった」(楽天証券の窪田真之チーフストラテジスト)との声があった。
TOPIXは1.52%安の2301.76ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比1.53%安の1184.6ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は4兆4846億2200万円だった。東証33業種では、証券、保険、電気・ガス、精密機器、空運などの30業種が値下がり。値上がりは鉱業、輸送用機器、非鉄金属の3業種にとどまった。
野村アセットマネジメントの石黒英之シニア・ストラテジストは、TOPIXが下げ止まった点に注目する。「本格的なリスクオフとなれば、TOPIX主導で下げる」といい、世界的なリスクオンの方向性は継続するとの見方を示した。「日米の企業決算も概ね良好。国内企業の決算も営業利益ベースで通期予想に対する進捗率が高く、上振れ余地がある」とコメントした。
個別では、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、ダイキン工業など日経平均の指数寄与度の高い銘柄が軒並み下落。トヨタ自動車は逆行高となり1年7カ月ぶりに上場来高値を更新、時価総額は初の40兆円超となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが287銘柄(15%)、値下がりは1503銘柄(81%)、変わらずは45銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 32707.69 -768.89 33123.12 32,628.29─33,158.58
TOPIX 2301.76 -35.60 2316.14 2,296.42─2,328.64
プライム指数 1184.60 -18.36 1192.82 1,181.92─1,198.44
スタンダード指数 1117.90 -4.91 1119.80 1,117.08─1,122.99
グロース指数 985.85 -10.34 990.49 984.25─993.89
東証出来高(万株) 183485 東証売買代金(億円) 44846.22
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