- 2023/08/02 掲載
査定簡略化の検証・報告を=損保ジャパンに要求―ビッグモーターの不正請求問題で・金融庁
中古車販売大手ビッグモーター(東京)による保険金不正請求問題を巡って、金融庁が損害保険ジャパンに対し、ビッグモーターでの修理査定を簡略化する「簡易査定」に問題がなかったのか検証し、報告を求めていることが2日、分かった。簡易査定が、ビッグモーターからの不正請求を見逃す温床となった可能性もあり、金融庁は全容解明を進める。
関係者によると、簡易査定は修理の見積書と修理箇所の写真を送付すれば、事故車の損害査定手続きが簡略化され、車両修理に迅速に対応できるのが利点とされる。ただ、スピードを重視するあまり査定が甘くなりかねないリスクもある。ビッグモーターの一部の修理工場で実施していたが、2019年に全工場で導入した。
加えて、もともと各地の支払い部門で行っていた査定を、ビッグモーター専門のチームを設けて一括して査定するようになったことで、損保ジャパン社内でのチェック機能が働きにくくなった恐れもある。
【時事通信社】 〔写真説明〕損害保険ジャパンのロゴ
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