カーライルの第2四半期、分配可能利益が26％減　予想は上回る

［ニューヨーク　２日　ロイター］ - 米プライベートエクイティ（ＰＥ）大手カーライル・グループが２日発表した第２・四半期決算は、株主への配当に充てる分配可能利益が前年比で２６％減少した。

資産の売却が減少した。市場予想は上回った。

分配可能利益は３億８８８０万ドルで、前年同期の５億２８８０万ドルから減少。１株当たり（税引き後）では０．８８ドル。リフィニティブのデータによると、予想平均の０．６７ドルを上回った。

資産売却による純利益が３６％減の３億３５１０万ドルとなった。第２・四半期はＰＥによる取引が引き続き低迷し、全ての事業分野で資産の売却が減少した。

コーポレートＰＥ・不動産ファンドは第２・四半期に１％上昇。クレジットファンドは２％上昇。

一般会計原則（ＧＡＡＰ）基準の純損益は９８４０万ドルの赤字。前年同期は２億４５４０万ドルの黒字だった。投資評価損が拡大した。

運用資産総額は前期比１％増の３８５０億ドル。７０億ドルの資金を集めたほか、ファンドの運用益を計上した。未使用資本は７２０億ドル。