- 2023/08/03 掲載
独輸出、6月は予想下回る前月比+0.1% 中国向け5.9%減
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が3日発表した6月の貿易統計によると、輸出は前月比0.1%の増加にとどまり、市場予想(0.3%増)を下回った。
輸入は前月比3.4%減少。貿易収支は187億ユーロ(204億5000万ドル)の黒字だった。5月改定値は146億ユーロの黒字だった。
輸出は欧州連合(EU)向けが前月比1.3%増加する一方、米国向けが0.2%減少し、中国向けも5.9%減少した。ロシア向けは2.3%減。
INGのマクロ経済グローバルヘッド、カーステン・ブルゼスキ氏は「貿易は以前のようなドイツ経済の力強いけん引役ではない。むしろ足を引っ張っている」とし、供給網の摩擦や世界経済の分断に加え、中国が以前ドイツから購入していた製品を製造できるようになったことが6月の輸出を圧迫したと述べた。
VPバンク・グループのチーフエコノミスト、トマス・ギツェル氏は「新型コロナウイルスの収束後、世界の輸出量は伸び悩んでいる」とし、特に対中輸出の急減は世界経済への警告のサインと見なすべきだと述べた。
IFO経済研究所の調査によると、7月のドイツ輸出産業の業況はやや悪化した。
IFOの調査責任者クラウス・ボールラーベ氏は「外需は低迷している。米欧の制限的な金融政策の影響が徐々に感じられつつあることも一因だ」と述べた。
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