- 2025/05/16 掲載
NY市場サマリー(15日)利回り急低下、ダウ反発・ドル下落
<債券> 国債利回りが急低下した。一連の米経済指標で景気減速が示され、米連邦準備理事会(FRB)は年内に少なくともあと2回の利下げを実施する可能性があることが示唆された。この日発表の経済指標では、4月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.1%増と、伸びは前月から鈍化。4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)の前年比での伸びが前月から鈍化し、予想を下回ったほか、前月比では0.5%低下と、予想外に低下した。また、FRB発表の4月の製造業生産指数は0.4%低下と、予想以上に低下した。終盤の取引で10年債利回りは7.9ベーシスポイント(bp)低下の4.449%。1日の低下としては4月24日以来の大きさとなる見込み。30年債利回りは5.2bp低下の4.915%。ただ、一時は4月9日以来初めて5%を付けた。 2年債利回りは9.2bp低下の3.961%。2年債と10年債の利回り格差は48bpと、前日からほぼ横ばい。
<株式> 強弱まちまちで取引を終えた。通期の業績予想を上方修正したシスコシステムズが上昇した一方、米司法省による刑事捜査が報じられた医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループは大幅安となった。 シスコは5%近く上昇。人工知能(AI)ブームによるクラウド顧客からのネットワーク機器に対する堅調な需要を背景に、通期の業績予想を上方修正した。 一方、ユナイテッドヘルスは約11%急落。米司法省が同社に対して刑事捜査を行っており、高齢者向け公的医療保険メディケアの不正請求疑惑に関係している可能性があるとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。 小売り大手ウォルマートは0.5%安。2025年第1・四半期(2─4月)決算の米既存店売上高は予想を上回ったが、今月下旬から値上げを開始する方針を示した。また、トランプ政権の関税措置が見通せないとして、第2・四半期の利益予想の公表を控えた。 トランプ関税の影響を大きく受けるアマゾン・ドット・コムも2.4%下落した。
<金先物> さえない米経済指標やドル下落に伴う割安感を手掛かりに買いが入り、反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比38.30ドル(1.20%)高の1オンス=3226.60ドル。
<米原油先物> 米イラン両政府の核合意への期待が広がる中、需給緩和観測に圧迫され、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.53ドル(2.42%)安の1バレル=61.62ドル。7月物は1.53ドル安の61.15ドルだった。
ドル/円 NY終値 145.66/145.
68
始値 145.96
高値 146.24
安値 145.42
ユーロ/ドル NY終値 1.1187/1.11
91
始値 1.1200
高値 1.1223
安値 1.1171
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 97*25.0 4.8918
0 %
前営業日終値 96*20.5 4.9670
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*17.5 4.4315
0 %
前営業日終値 97*25.0 4.5280
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.2 4.0484
5 %
前営業日終値 98*23.2 4.1620
5 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.7 3.9545
5 %
前営業日終値 99*13.8 4.0530
8 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 42322.75 +271.69 +0.65
前営業日終値 42051.06
ナスダック総合 19112.32 -34.49 -0.18
前営業日終値 19146.81
S&P総合500種 5916.93 +24.35 +0.41
前営業日終値 5892.58
COMEX金 6月限 3226.6 +38.3
前営業日終値 3188.3
COMEX銀 7月限 3268.0 +23.6
前営業日終値 3244.4
北海ブレント 7月限 64.53 ‐1.56
前営業日終値 66.09
米WTI先物 6月限 61.62 ‐1.53
前営業日終値 63.15
CRB商品指数 295.8599 ‐2.5536
前営業日終値 298.4135
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