- 2020/09/25 掲載
NTTデータ、国税庁における預貯金等照会業務のデジタル化実現に向けて実証実験を開始
本実証実験は、国税庁における預貯金等照会業務のデジタル化の実現に向けて、国税庁および金融機関における業務効率化効果および事務フローを検証するものです。具体的には、株式会社東邦銀行、株式会社横浜銀行、株式会社福島銀行、株式会社ゆうちょ銀行の協力のもと、これまで紙で行っていた事務作業をデジタル化した場合の削減時間の検証、デジタル化に対応した事務フロー等の環境テスト等を行います。
本実証実験を通じて、NTTデータは、国税庁および金融機関における業務効率化に貢献するとともに、「デジタル・ガバメント実行計画」に掲げられている「金融機関×行政機関の情報連携(預貯金等の照会)」を通じた行政手続のデジタル化を実現すべく、2021年度末までに120の金融機関および300自治体への導入を目指します。
■背景
国税局・税務署が金融機関に対して行う預貯金等照会は、全て紙ベースで行われています。そのため、金融機関側では開封・仕分け、作成した回答書類を紙出力し郵送するといった業務負担が生じており、国税局・税務署においても郵送された回答書類の開封・仕分け・保管等の事務に時間を要するなど、大きな課題となっています。
NTTデータでは、2019年7月より預貯金等照会業務のデジタル化サービス「pipitLINQ」を提供しています。上記の課題解決のため、国税庁における預貯金等照会業務のデジタル化に向けた実証実験に、本サービスを提供します。
■概要および特長
今回の実証実験では、預貯金等照会業務のデジタル化の本格稼働を見据え、国税局・税務署と金融機関間の照会を電子データで行い、業務効率化効果およびデジタル化に対応した事務フローの環境テスト等の検証を行います。
実施期間:2020年10月~2020年12月
実施機関:東京国税局、仙台国税局、神奈川県管内および福島県管内税務署
協力金融機関:東邦銀行、横浜銀行、福島銀行、ゆうちょ銀行(銀行コード順)
検証項目の一例:
・デジタルで照会可能な件数、割合の検証
デジタルで対応可能な作業の量を把握し、どれだけ作業時間を削減できるか検証します。
・デジタルの回答による業務効率化効果の把握、費用対効果の検証
デジタル化によって、どの程度の業務効率化効果、影響があるのか把握した上で、費用対効果を検証します。
・デジタル化に対応した事務フローの環境テスト等
本格稼働時と同様の環境で行うことで、預貯金等照会業務の事務フローを検証します。
■各社の役割
NTTデータ:預貯金等照会業務のデジタル化サービス「pipitLINQ」の提供
国税庁:電子データによる預貯金等照会業務の実施、想定した運用手順の妥当性の確認、デジタル化後の運用上の課題の抽出等
協力金融機関:預貯金等照会へ回答を「pipitLINQ」上で実施
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