- 2020/09/25 掲載
東芝デジタルソリューションズ、「SBM有償PoC対応版サービス」の提供を開始
当社は、本サービスの提供をもとにパートナーと今後さまざまな分野での社会課題解決に向けての実問題探索を本格化してまいります。
当社は、2019年7月以来Amazon Web Services Inc.が運営するAWS Marketplace上で、「シミュレーテッド分岐マシン」をPoC(概念検証、proof of concept)版として全世界に向けて無償公開しており、現在も多くの方にご利用いただいております。この無償公開のPoC版は、ご利用いただける範囲を、原則として利用者の社内利用に限定しており、主にSBMのポテンシャルを検証する研究用途としておりましたが、利用者からのご要望として、「研究フェーズの次の段階としてビジネスユースへ向けた自社ソフトウェアやサービスへSBMを組み込み、エンドユーザとの実問題によるPoC実施や検証を行いたい」との声をいただき、この度ご要望に対応すべく、本サービスをパートナー向けに提供開始しました。
本サービスで提供するイジングソルバーのスペックは、SBMの特性を生かし、最大100,000変数のイジング問題に対応できるよう拡張しており、これにより、本サービスはAWS Marketplace上で提供している無償公開のPoC版と比べ、約10倍の問題規模を取り扱うことが可能になります。また、本サービスでは、イジングソルバーに加えて、新たに開発した、解くべき組合せ最適化問題の用途に特化したソルバーを同時に提供します。
今回、本サービスの提供開始に合わせて、パートナーの株式会社グルーヴノーツ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:最首 英裕、以下 グルーヴノーツ)と本サービスの使用契約を締結いたしました。グルーヴノーツは、現在、ビッグデータとAI、量子コンピュータ活用までを一気通貫で実現するクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」へ新たにSBMを追加し、エンドユーザの抱える課題解決に向けて、組合せ最適化問題の実問題を解く価値実証に取り組んでいます。
今後当社は、さらに実問題へのSBMの適用を進め、実稼働版の開発を進めるとともに、SBMを実装するパブリッククラウドの拡充を視野に入れて開発を進めてまいります。
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