- 2021/04/20 掲載
NEC、那覇空港に顔認証技術を活用した税関検査場電子申告ゲートを提供
電子申告ゲートは、入国旅客による携帯品・別送品申告書の作成の簡易化やスピーディな申告・通関手続きを目的として、税関検査に利用されます。NECの顔認証技術を活用して、電子申告端末と出口ゲートでの本人確認を行います。また、スマートフォン向けアプリ(以下、税関申告アプリ)を用いた携帯品の電子申告により、申告・通関手続きの迅速化を図ります。NECは顔認証技術をはじめとするICTを活用し、税関検査場の混雑緩和と待ち時間の短縮に貢献していきます。
なお、電子申告ゲートは、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注1)の中核技術であり世界No.1の認証精度(注2)を有するNECの顔認証技術を活用しています。
■電子申告ゲートの概要
電子申告ゲートは、携帯品の申告・通関手続きの電子化を実現する税関申告アプリや電子申告端末、顔認証による本人確認で通過を可能にする出口ゲートなどから構成されます。
1.世界No.1の顔認証技術を活用した出口ゲート
NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり、世界No.1の認証精度を有する顔認証技術を活用し、税関検査場に設置された電子申告端末で撮影した顔画像と、出口ゲートに設置された顔認証カメラで撮影した顔を照合して本人確認を行います。出口ゲートに近づく人の顔を連続撮影しているため、カメラの位置を意識することなく歩きながらの認証が可能なウォークスルー顔認証を実現し、スムーズな本人確認で税関検査場の混雑緩和や検査待ち時間の短縮に寄与します。
2.税関申告アプリや電子申告端末を用いて、携帯品申告の電子化を実現
入国旅客の税関検査における携帯品の申告・通関手続きに税関申告アプリや電子申告端末を活用することで、効率的かつ容易に携帯品の電子申告が可能となります。具体的には、税関申告アプリを用いて携帯品の内容などを入力し、アプリ上でQRコードを取得します。その後、税関検査場に設置された電子申告端末でパスポートと、アプリに表示されたQRコードを読み取ることで、従来の紙による携帯品・別送品申告書より簡単に携帯品の申告手続きができます。
また、電子申告端末の操作中に内蔵カメラで本人を撮影し、パスポートのICチップに搭載した顔画像と照合して本人確認も行います。
なお、電子申告ゲートで撮影した顔画像は、本人確認のための照合にのみ用いられ、ゲート通過後に削除されます。
NECは、顔認証をはじめとする生体認証技術を活用したシステムをこれまで世界約50の空港に提供してきました。今後もNECは、「NEC Safer Cities」(注3)実現に向けたソリューションやサービスの開発を加速・強化し、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献していきます。
(注1)「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋、掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
https://jpn.nec.com/biometrics/index.html
(注2)米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で5回目の第1位を獲得
https://jpn.nec.com/press/201910/20191003_01.html
(注3)NEC Safer Cities:生体認証や映像解析を含むAI、IoT関連の先端技術を活用して、安全・安心で効率・公平な都市の実現を支えるNECの事業領域。人々がより自由に、個人の能力を最大限に発揮して豊かな生活を送ることのできる社会の実現に貢献。
https://jpn.nec.com/safercities/index.html
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
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