- 2021/06/10 掲載
SAS、リスク・マネジメントに関するグローバル調査の結果を発表
調査レポート「From Crisis to Opportunity:Redefining Risk Management(危機から機会へ:リスク・マネジメントの再定義)」は、24か国の銀行のシニアエグゼクティブ300名を対象とした調査に基づいています。調査データに加えて、英国ウェルズ・ファーゴ、英国スタンダードチャータード、仏ソシエテ・ジェネラル、マレーシアRHB銀行など、5つの大手多国籍銀行のCRO(最高リスク責任者)への詳細なインタビューから得られたインサイトも記載されています。本レポートの主な調査結果は次のとおりです。
〇コロナ禍はトランスフォーメーションを推進する:銀行のリスク・モデリングへのアプローチに影響を与える最大の要因は、法的要件ではなく、パンデミックです。
〇ほとんどの銀行が先進化を計画している:54%の銀行が、今後2年間にリスク・モデリング能力の先進化を見込んでいます。さらに52%が、パンデミックの影響で先進化計画が加速したと回答しています。
〇リスク・マネジメントの自動化は遅れている:リスク・マネジメント業務の大半を完全に自動化している銀行は約10%に過ぎません。また、リスク・モデリング・プロセスの大部分を完全に自動化している銀行は、わずか6%であり、トレンドを予測し、ビジネス全体の意思決定を改善する能力の妨げとなっています。
〇投資の最優先事項はクラウド配備とアナリティクス:今後1年間に予定されているリスク・モデリング改善のための投資について質問したところ、エグゼクティブが上位に上げたのは、クラウド・プロビジョニング(67%)とデータ・アナリティクス・ツール(59%)でした。
ソシエテ・ジェネラルのグループCRO(最高リスク責任者)であるサディア・リッケ(Sadia Ricke)氏は次のように述べています。「コロナでの経験を経て、リスク・モデリングのデジタル化の加速が不可欠になっています。お客様は、クレジットの申請を含め、すべてをオンラインで行える、完全にデジタル化されたプロセスを求めています。より自動化されたアプローチは、ビジネスの観点から、より効果的な能力を与えてくれます。」
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