- 2021/07/06 掲載
理研・日大・東大、紫外線照射による新型コロナウイルス不活化のメカニズム発表
本研究成果は、SARS-CoV-2およびその変異株のみならず、新たな社会的脅威となり得る未知のウイルス感染症の克服に貢献するものと期待できます。
これまで、多様な空間、物体表面、液体に応用できる紫外線を用いたSARSCoV-2の不活化が注目され、222ナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)や254nmおよび280~310nmの波長の紫外線の有効性が報告されています。しかし、紫外線がSARS-CoV-2を不活化するメカニズムは明らかになっていませんでした。
今回、共同研究グループは、波長253.7nmの紫外線を液体培地中のSARSCoV-2に照射し、ウイルスの感染性が99.99%減少することを実証しました。さらに、このSARS-CoV-2の不活化の仕組みはウイルスRNAの損傷にあり、ウイルスタンパク質やウイルス粒子の形状には変化がないこと突き止めました。
本研究は、科学雑誌『Scientific Reports』オンライン版(7月5日付)に掲載されます。
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