• 2021/07/06 掲載

理研・日大・東大、紫外線照射による新型コロナウイルス不活化のメカニズム発表

理化学研究所、日本大学、東京大学

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 理化学研究所(理研)の間陽子客員研究員(科技ハブ産連本部バトンゾーン研究推進プログラム辨野特別研究室(研究当時)、現 東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻特任教授)、日本大学医学部内科学系血液膠原病内科分野・総合科学研究所の武井正美教授、中川優助教、飯村一樹客員研究員、東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻のロー・チェ・ウェン博士課程大学院生(3年)、松浦遼介特任助教、光量子工学研究センター光量子制御技術開発チームの和田智之チームリーダーらの共同研究グループ(※)は、紫外線[1]照射による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化はウイルスRNA[2]の損傷が原因であることを初めて明らかにしました。

 本研究成果は、SARS-CoV-2およびその変異株のみならず、新たな社会的脅威となり得る未知のウイルス感染症の克服に貢献するものと期待できます。

 これまで、多様な空間、物体表面、液体に応用できる紫外線を用いたSARSCoV-2の不活化が注目され、222ナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)や254nmおよび280~310nmの波長の紫外線の有効性が報告されています。しかし、紫外線がSARS-CoV-2を不活化するメカニズムは明らかになっていませんでした。

 今回、共同研究グループは、波長253.7nmの紫外線を液体培地中のSARSCoV-2に照射し、ウイルスの感染性が99.99%減少することを実証しました。さらに、このSARS-CoV-2の不活化の仕組みはウイルスRNAの損傷にあり、ウイルスタンパク質やウイルス粒子の形状には変化がないこと突き止めました。

 本研究は、科学雑誌『Scientific Reports』オンライン版(7月5日付)に掲載されます。

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