- 2021/07/12 掲載
楽天モバイル、Stand Alone方式の5Gモバイルネットワークにてデータ通信の実証に成功
5G SAは、無線アクセスネットワーク(RAN)からコアネットワークまでを5Gの通信技術に基づき構成したモバイルネットワークです。5G SA方式では、「超高速・大容量」、「超低遅延」、「多数同時接続」という5Gの特徴を最大限に活かせることが期待されています。また、ネットワークに対する高度な制御により、エンドツーエンドのネットワークスライシングを実現することで、幅広いネットワークの用途に合わせて最適なサービスの提供が可能となります。
本実証では、東京工業大学の大岡山キャンパスで5G SAに対応した端末を用いて5G SAネットワークのデータ通信テストを行い、安定した5G SAの稼働を確認しました。また、楽天モバイルは既に計画に沿って、2021年6月24日に商用5Gネットワークの一部において5G SA機能の導入を開始しています。本実証で得られた結果を5G SAネットワークの品質向上や、商用サービスの展開に向けた準備に活用していきます。
今後、楽天モバイルは、5G SAで、ネットワークスライシングやエッジコンピューティングなど、5Gで本格的に実現する様々な機能の動作検証を順次行う予定です。また、楽天モバイルは東京工業大学と協業して(注2)、5Gネットワークを活用する様々な実証実験に向けた取り組みを進めています。引き続き、社会における5G活用に向け、同大学と技術開発を進めます。
楽天モバイルの5G SAは、完全にクラウドネイティブなモバイルネットワークとして「Rakuten Communications Platform」(以下「RCP」)(注3)上で稼働しています。コンテナ(注4)やマイクロサービス(注5)が導入され、RANからコアネットワークまでエンドツーエンドでCNF(Cloud-Native Network Functions)(注6)として機能しています。
(注1)大規模商用モバイルネットワークとして(2019年10月1日時点)/ステラアソシエ調べ
(注2)東京工業大学との連携について、詳しくは当社プレスリリースをご覧ください。
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2021/0416_01
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2021/0419_01/
(注3)楽天モバイルが開発する「RCP」は、完全仮想化された、クラウドネイティブでソフトウェア中心かつOpen RANベースのモバイルネットワークプラットフォームです。クラウドや仮想化、オープン化の力を活用することで、通信事業者の5GとOpen RANの導入を加速させます。
(注4)コンテナ技術とは、OS(オペレーションシステム)上に他のプロセスからは隔離されたアプリケーション実行環境を構築することで、仮想的な動作環境をより少ないコンピュータリソースで実現する技術のことです。
(注5)マイクロサービスは、小さな独立した複数のサービスでソフトウェアを構成する、ソフトウェア開発に対するアーキテクチャ的、組織的アプローチです。
(注6)CNF(Cloud-Native Network Functions)とは、クラウドネイティブ化されたネットワーク機能を指します。
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