- 2021/08/10 掲載
三菱電機、分散電源制御システムの技術確立と製品力強化のため英・SGS社を買収
当社が国内市場で培ってきた技術とMEPPIの顧客基盤に、欧米で実績があるSGS社の先進的なDERMS技術を融合することで、世界的に急速な需要拡大が見込まれるDERMS市場におけるリーディングカンパニーを目指します。エネルギーの流れや状態を見える化し、制御することで新たな価値を見出すデジタルエナジー事業の拡大を図るとともに、カーボンニュートラルの実現と電力の安定供給に貢献していきます。
※ Distributed Energy Resource Management System:蓄電池やEVなどの点在する分散電源を統合制御することで配電ネットワークを安定化するシステム
■SGS社買収の狙い
カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーや分散電源(蓄電池、EVなど)の導入が世界中で拡大しています。その一方、既存の配電ネットワークに新たに大量の再生可能エネルギーや分散電源を接続するには膨大な設備投資が必要です。そこで現在、設備投資を抑えながら大量の電源を接続し、リアルタイムに制御できるDERMSが注目されています。また、DERMS技術はマイクログリッドやスマートシティ構想にも活用でき、地域における再生可能エネルギーの導入拡大と電力の安定供給の両立に寄与します。
SGS社は、再生可能エネルギーの導入が先行している英国や北米において、分散電源のリアルタイム制御技術を強みとして、多くの先進的なDERMS実証に取り組んでいるパイオニア企業です。
当社はSGS社の全株式取得により、当社が国内市場で培ってきた技術とMEPPIの顧客基盤に、欧米で実績があるSGS社の先進的なDERMS技術を融合し、再生可能エネルギーの導入が進み、分散電源制御の需要が加速する欧米でのDERMS事業を推進します。また、今後は日本・アジアでの事業展開も検討し、デジタルエナジー事業の拡大を図ります。
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