- 2021/09/08 掲載
NEC、スーパーシティに必要な機能を提供するクラウドサービス「NEC都市OS」を発売
「NEC都市OS」には、内閣府が推進する「スーパーシティ構想」(注1)の実現に向けて、これまで提供してきたFIWARE(注2)をベースとしたデータ利活用基盤機能の他に、今回新たに個人同意管理に対応したパーソナルデータ利活用基盤機能、AIを活用したデータ分析機能、生体認証を活用した個人認証機能、ID連携管理機能、フルレイヤーセキュリティ機能等のスーパーシティ・スマートシティにおける複数分野の先端的サービスの創出を効率的に実現するために共通的に必要となる様々な機能を備えています。
■背景
少子高齢化による人口減少、インフラの老朽化や激甚災害の増加など様々な地域課題に直面する中で、先進技術の活用により未来都市の実現を目指すスーパーシティ・スマートシティの取り組みが広がっています。また、この取り組みの加速を目指す「スーパーシティ構想」は、2020年5月に国家戦略特別区域法の改正法案(スーパーシティ法案)が成立し、現在、政府によるスーパーシティ型国家戦略特別区域の選定などが進んでいます。
地域の課題は観光、医療福祉、防災など複数の分野にまたがることが多く、課題を解決するためには、分野間において横断的なサービス・データの流通を可能にする「都市OS」の整備が必要となります。
NECは、スーパーシティ型国家戦略特別区域に関する公募への事業者としての参画はもとより、これまでの国内外でのスマートシティへの取り組みや、国とともに進めたデータ連携基盤に関する調査及びスーパーシティの普及促進に向けた共通APIやデータモデル策定など(注3)に取り組む中で、都市OSに共通的に必要となる機能について検討を進め、今回製品化しました。
(注1)内閣府「スーパーシティ」構想について
https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/openlabo/supercitycontents.html
(注2)FIWARE:FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)。FI-PPPが次世代インターネット技術における欧州の競争力強化と、社会・公共分野のスマートアプリケーション開発を支援するために、開発した基盤ソフトウェア。FIWAREの仕様はオープンかつロイヤルティフリーで、オープンソースソフトウェアによるリファレンス実装と、オープンAPIを持つ。FIWAREが実装するオープンAPIは、「NGSI」のコンテキスト管理に係るインタフェース「NGSI-9/10」で、データ流通やデータモデルなどの仕組みを標準化したベンダーニュートラルな仕様であり、既存の各種IoT基盤と並立して業種を超えたデータの相互利活用を促すもの。
https://www.fiware.org/
(注3)https://jpn.nec.com/press/202102/20210210_02.html
関連コンテンツ
PR
PR
PR