- 2022/01/07 掲載
商船三井、インドネシアにおけるマングローブの再生・保全事業に参画
YLFは、特定非営利活動法人国際マングローブ生態系協会(以下、「ISME」(註3))による技術指導の下、2013年より南スマトラ州において残存する約14,000haのマングローブの保全活動を行ってきました。本プロジェクトでは30年間で、森林保全活動による約500万トンの二酸化炭素(CO2)の排出抑制、さらに約9,500haの裸地でのマングローブ等の新規植林による約600万トンのCO2の吸収・固定を目指します。現在、国際的なカーボンクレジット基準管理団体 Verra(註4)による認証を受けるべく、2022年前半のプロジェクト登録を目指して手続きを進めています。
マングローブはCO2を取り込み、炭素を蓄えるだけでなく、命のゆりかごと呼ばれ、マングローブと共に生きる生物の多様性を守ります。また、高波から沿岸に住む人々の暮らしを守る等、気候変動への適応策としても非常に重要な存在です。当社はYLFと共に、本プロジェクトを通じて、マングローブの再生・保全活動を行う他、シルボフィッシャリ―(註5)を導入し、持続可能な水産・森林経営を通じて地域住民の生計向上を支援し、人と自然が共生する社会づくりを目指します。
当社グループは、モーリシャスにおける自然環境回復事業(註6)を通じて、ISMEをはじめとするパートナーからマングローブの重要性について学び、海の豊かさを守るネイチャー・ポジティブ企業(註7)を目指して、気候変動対策や、海洋環境保全、生物多様性保護などに積極的に取り組むこととしました。2021年6月に策定した「商船三井グループ 環境ビジョン 2.1」(https://mol.disclosure.site/ja/themes/101)では、2050年に向けてスコープ1,2、3の全てを対象にネットゼロ・エミッション達成を目指しています。当社グループは、多様なステークホルダーとの共創を通じて、本プロジェクトを始めとする自然及び技術ベースのネガティブ・エミッション(註8)の創出にも取り組み、ネットゼロ・エミッションを実現していきます。そして、次世代に生きるすべての生命のために、人・社会・地球のサステナブルな発展に貢献していくことで、青い海から豊かな未来をひらきます。
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