- 2022/03/10 掲載
NTT・イエラエセキュリティ・DG・NEC、秘密計算の提供者向けの安全性基準を提案
秘密計算はデータを暗号化したまま計算できる技術で複数の方式が存在します。これらの方式と安全性について、専門知識のない秘密計算の利用者が違いを理解することは難しいため、適切な方式を選択できないという問題がありました。今回、複数の方式で異なっていた安全性を、一般の利用者でも統一的な評価を可能とした安全性基準を作成し、公開しました。この安全性基準に則って秘密計算の提供者が利用者に安全性を説明することで、秘密計算の提供者と利用者の相互理解が促進され、結果として利用者が適切な方式を選択することができると考えています。
なお、作成した安全性基準は秘密計算研究会のホームページにて公開するとともに、秘密計算に取り組む企業や学術機関等と連携し、広く秘密計算の理解に役立つ安全性基準となるよう、継続的に議論・改善していきます。
1.秘密計算とは
秘密計算は、高度な暗号理論を用いて、データを暗号化した状態のままで、データベース処理、統計分析、AIによる分析等ができる技術です(※2)。データ保護性が非常に高いクラウドサービスや、複数組織のデータを安全に共有・統合して1つのビッグデータとして利活用できるシステムを実現する技術として、期待されています。
※1:「株式会社イエラエセキュリティ」は2022年4月1日に「GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社」へ社名を変更いたします。
※2:ここでは暗号鍵を用いた暗号化の他に、「秘密分散技術」を用いてデータを保護することも暗号化と呼びます。
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