- 2022/05/24 掲載
積水化学、セキスイハイム生産・施工の自動化・DXを加速
当社住宅カンパニーは、社会課題の解決や強固な経営基盤の構築を事業の成長力として位置づけ、「顧客価値」と「事業価値」の両立によるESG経営を推進しています。工業化住宅「セキスイハイム」誕生から50年間で培ってきた際立ちのユニット工法・工場生産の技術を核とし、自動化やデジタル化など生産・施工部門の新たなイノベーションによって、建設業界が直面している職人不足や高齢化に対応した働き方改革や生産性向上、品質・安全など経営基盤の盤石化を図ります。
この取り組みを通じ、当社グループの長期ビジョン「Vision2030」で掲げる社会課題解決に対する貢献の量・質の倍増を目指し、住宅事業のESG経営をより一層加速していきます。
■セキスイハイム生産・施工の自動化、DXの特長
1.鉄骨構造体生産工程の自動化率(※1)95%、全工場で更なる生産性向上を目指す
鉄骨住宅を生産する全7工場の構造体生産工程自動化率(※1)は、2022年度85%を見込んでおり、今後も自動化設備を順次拡充することで、2025年度90%、2030年度95%を目指します。
セキスイハイムのマザー工場である東京事業所(埼玉県蓮田市)では、2021年5月に生産能力向上と省人化を図る先進のユニット構造体自動組立設備を導入。2022年4月現在、2020年比で生産性が15%向上しており、他工場でも自動化による更なる生産性向上を推進します。
2.検査・記録の自動化・デジタル化で、品質管理の効率化、盤石化を図る
生産工場では、2021年より構造体組立品質の合否判定や記録の自動化を推進。2022年度に全工場導入を計画しており、検査データの堅牢性向上による品質管理の盤石化を図ります。
施工現場では、工事進捗や検査結果をモバイル端末経由で共有、データ蓄積を行うなど、DX品質管理の基盤を整備し、工事管理者の移動負担軽減とタイムリーな品質確認を可能とします。
今後、生産データベースと連動した検査項目の自動指示や画像処理技術による自動検査、AI連動の不具合予知などの実現を目指し、工業化住宅際立ちの高品質生産をDXで進化させます。
3.ウェブカメラによる遠隔見守りとAI分析による未然防止型の安全管理システム構築へ
ウェブカメラによる生産、輸送、施工各現場の遠隔安全見守りを2020年より開始。輸送工程における積み替え場では、当日稼働中の全国約50現場全ての作業状況をリアルタイムで事務所から確認可能となりました。施工現場のウェブカメラ導入率は65%まで拡大、2022年度には100%導入を計画しており、DX安全管理の基盤を全現場で構築します。この基盤をもとに、今後、モニタリングシステムによる遠隔・集中管理や、工業化住宅ならではの設計データとAIを連動した作業指示や不安全行動検知など未然防止型の安全管理システムの確立を目指します。
※1 構造体生産工程の内、組立・搬送などの作業を人が介在せずに機械が行う工程、及び、オペレーターの操作により機械が行う工程の割合。
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