- 2022/06/02 掲載
NTTデータ東海、データマイニング手法を活用した製造データ分析に係る共同研究実施
今回の共同研究結果により、特定の設備トラブルが周辺の温度と強い相関関係を持つことが判明し、周辺温度をコントロールした場合、最大で設備停止時間を65%低減できることがわかりました。
分析は、電子日報アプリ「HiConnex」(ハイコネックス(※))の取得データと、分散していた各種製造データや作業実績データを元に、データマイニング手法を用いて「品質」及び「設備稼働」の観点から分析を行いました。
今後NTTデータ東海は、今回の知見を活かし、東海地区の製造業におけるデータ活用を推進していきます。
※セレンディップ・ホールディングスと三井屋工業で開発及び運用し、製造現場の可視化及び生産性に係るデータ取得を実現したアプリ
■製造業における豊富な知見とデータ活用有識者が在籍
NTTデータ東海は、東海地区に多い製造業のお客様に対するソリューションの豊富なサポート実績とデータ活用の有識者が多数在籍しております。
今回の共同研究では、工場におけるデータの収集・蓄積・活用までの流れを一気通貫で実現することを目的に実施しました。三井屋工業東北工場(スマートファクトリー)において、分散している「各種製造データ(設備から取得)」と「作業実績データ(アプリケーションから取得)」をクラウド上のデータ分析基盤(NoSQL Cassandra)に格納後、分析プラットフォーム(Tableau)を使ったデータマイニング手法を用いて「品質」及び「設備稼働」の観点から分析を行いました。
特に、現場作業者が持つ暗黙知領域の見える化(カン・コツ・ケイケンの見える化)に重点を置いて分析を実施し、データ分析結果を現場作業者へ提示することで、現場作業者の過去の経験から認識している仮説を引き出すとともに、その仮説が正しいかを再度データ側から検証しました。結果として、製品不良と各種設備温度の相関関係のクロス分析を行い、閾値算出または因果関係を明確化しました。
■今後の展開
今回の共同研究結果より、スマートファクトリーから取得したデータの分析結果が実際の現場改善に有用であること、またデータ利活用を見据えたデータ取得が重要であることを実証しました。
NTTデータ東海では今回の知見も含め、製造現場のデータ収集と活用及び、それらを集約するデータ統合基盤の構築運用を積極的にご支援することで、東海地区の製造業DXの実現に貢献していきます。
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