- 2022/06/22 掲載
PwCコンサルティング、MatrixFlow社のAIを活用したGHG排出量算定方法を開発
■背景と目的
脱炭素社会の実現に向け、環境などに配慮した投資であるESG投資が、グローバルで広まりつつあります。国は、算定・報告・公表制度を設け、一定規模以上の温室効果ガスを排出している事業者に対して、排出量の公表を義務付けています。排出量の一般的な算定手法は、製品の数量や金額といった「活動量」に「排出原単位」と呼ばれる係数を乗じて計算されます。しかし、排出原単位は製品ごとに定められた固定値を適用することが多く、事業者側の努力が反映されないといった課題が指摘されています。
また、計算が複雑であることから、算定作業を行う現場にも負担が発生しています。
■協業内容
このような状況を受けPwC コンサルティングは、MatrixFlow社が有するAI技術を活用し、従来の「排出原単位」の固定値を用いるのではなく、各社の実排出量データを適用することで、効率的かつ高度な製品単位のGHG排出量算定を可能としました。今回の手法は、PwC コンサルティング独自の算定ロジックを盛り込み、より一層高度なものとなっています。
■今後の展望
今後、サプライチェーン全体としてGHG排出量データの定量管理が求められ、サプライチェーン上の製品ごとの排出量算定がさらに重要視されることが想定されます。
PwC コンサルティングは、本取り組みの成果及びサプライチェーン上の脱炭素化およびESG経営に関する知見を活かし、企業のESG経営を推進し、サプライチェーン上の脱炭素化の実現に向けた支援業務を行ってまいります。
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