• 2022/07/05 掲載

商船三井と三浦工業、航行中に常時回収可能なマイクロプラスチック回収装置を試験搭載

商船三井、三浦工業

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
 株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)と三浦工業株式会社(代表取締役:宮内大介、本社:愛媛県松山市、以下「三浦工業」)は、これまで共同で取り組んできたマイクロプラスチック(以下「MP」、註1)回収装置(https://www.mol.co.jp/pr/2020/20084.html)の技術と知見を活かし、航行中に常時回収可能な新型の遠心分離式MP回収装置を開発しました。同装置を商船三井が運航する自動車船"EMERALD ACE(エメラルド エース)"(以下「本船」)に2022年6月より試験的に搭載しました。

【MP回収装置の開発背景およびこれまでの活動実績】

 海洋汚染の要因の一つとなっているMPを回収するため、これまで両社では、船舶のバラスト水処理装置を構成する逆洗機能付きフィルタに捕集されたMPの捕捉を荷揚げ時に行う回収装置を開発し、バルクキャリア 3隻、木材チップ船 2隻の計5隻に搭載してきました。

 これらの搭載船では荷揚げ地の港で計約16,000m3相当の海水を処理してきましたが、処理時間・エリア・容量を更に増やすべく、この度、新型の回収装置の開発を行いました。

【新型遠心分離式のMP回収装置の特長】

 新たに遠心分離装置を設けることで、配管を閉鎖することなく、海水からMP等の浮遊物濃度の高い濃縮水を分離し、効率よく浮遊物を捕捉します。これにより、常時取水している海水ラインの処理や、従来型では一部の処理に留まっていたバラスト水処理装置内の逆洗機能フィルタの船外排水も全量処理することが可能となります。本船では、常時海水を取水している冷却海水ラインに繋げることで、航行中常にMPを回収することができ、従来機と比較し年間約70倍の海水処理が可能となります。自動車船の投入航路は全世界に及ぶため(下右図)、航行中に装置を稼働することであらゆる海域を綺麗にし、海洋環境保全に貢献します。

(註1) マイクロプラスチックとは、海へ放出されたプラスチックごみが紫外線や波による劣化によって5㎜以下の微小サイズになったプラスチック粒子を指します。

関連タグ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます