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  • 2007/08/08

中小企業の戦略的会計システム構築 第6回:戦略的会計システムへの工程表

中小企業の成長に避けて通れないのが会計システムの構築である。日常的に必須とされる業務を経営戦略に生かすことができれば、その企業は一段と飛躍できる。会社の仕組みが見えてくる会計システムについて、インストラクション 代表取締役社長 神田祐治氏が解説する。

ビリーズブートキャンプの合理性

 皆さんは、テレビの通販サイトで大ブレークしている「ビリーズブートキャンプ」というエクササイズをご存知だろうか? 軍隊式の短期集中型エクササイズを収録したDVDによるダイエットプログラムのことである。

 1週間のエクササイズがそれぞれのタスクの工程ごとに楽しく映像化されていて、ダイエットを目指す人にとってはわかりやすく、やる気を起こさせるプログラムになっている。しかし、実際にこれをやってみるとかなりきついトレーニングであることに気が付く。

 それでも愛好者が増えているところを見ると、絞り込まれた自分の肉体をはっきりとイメージできるためか、毎日のハードな工程を意外と楽しくこなせられるのかもしれない。ダイエットを目的に、体の各部位ごとのトレーニングを工程表に載せて行うというアイデアはなかなか合理的だ。

ODSCというプロジェクト管理手法


 合理的な手法といえば、「ODSC」というプロジェクトのためのメソッドがある。これは、「Objectives(目的)」「Deliverables(成果物)」「Success Criteria (成功要件)」の頭文字からなる略称である。これらの要件をプロジェクトの最初に議論しておくことで、プロジェクトをより確実に達成させようとするマネジメント手法だ。

 「ODSC」を活用するメリットは、プロジェクトマネージャとプロジェクトオーナなどのメンバーたちに、共通したゴールのイメージを与えられることにある。メンバー間でプロジェクトの目的が同一なら、始まった後の目的変更や目標のイメージの違いから発生するトラブルは避けられるはずである。プロジェクトの失敗の多くがこのゴールのイメージの違いに起因するからだ。

 「戦略的会計システムの工程表」とは、システム構築のためのプロジェクトの「ODSC」の実行にほかならない。プロジェクトであるなら、成功の成否は最初の1ヶ月間におこなわれる「ODSC」にかかっている。そして、最終的には実践者である現場の人たちの意思の強弱が問われる。

 そのため、成功を目指すならば、最初に「ODSC」をしっかりと議論しておきたい。その理由は、プロジェクトをゴールに導くのが工程表のタスクを確実に遂行するメンバーのモチベーションにあるためだ。

 プロジェクトは単に達成されればよいのではない。いかにして期限内に達成されるかが問題なのである。会計システムの構築が3年後でかまわないなら特別な工程表は不要だ。少なくとも1年以内に何らかの成果が欲しいのならば、1年程度の工程表を作成する必要がある。ビリーズブートキャンプの例のように、「何のために」「いつまでに」「何を」「どこまで行うか」を決めた工程表がプロジェクトに成功をもたらす。

 メンバー間で、「何のためにそれを行うか」という目的設定のすり合わせを最初にするからこそプロジェクトはゴールに向かって動き始められる。これが不十分だと工程表はただの図表になってしまうのだ。

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