- 2025/12/12 掲載
OpenAI「エンタープライズAIの現状2025」をレポート、ChatGPT Enterpriseを世界で100万社超が利用
ChatGPT Enterprise導入企業は100万社超、ユーザーはAIで1日40~60分の時間短縮
レポートによると、ChatGPT Enterpriseを含むOpenAIの企業向けAIツールは世界で100万社を超える企業に導入されているとされる。この数字はOpenAIによる内部データに基づくもので、導入企業数の目安として報じられている。
エンタープライズ製品の利用は2024年11月以降、チャットメッセージの送受信量が8倍に増加するなど、前年と比較して顕著に拡大しているとされる。また利用成長率とAIの利用規模についても、テクノロジー業界が利用規模と成長率とも最大で、金融やプロフェッショナルサービスが利用規模が大きく、ヘルスケア・製造が急成長していると分析している。
レポート内の従業員調査では、約100社の企業から集められた9,000人の労働者を対象にAIツールの活用実態が分析された。その結果、ChatGPT EnterpriseなどのAIを日常業務で使うことで、労働者は平均して1日あたり40?60分の時間を節約していると報告されている。
さらには週10時間以上時間を節約しているグループは、約8倍AIを活用しているというデータも披露した。また、データサイエンス、エンジニアリング、コミュニケーション関連業務の一部では、労働時間の短縮効果が最大80分に達するケースも報告されている。多くのユーザーがAIによって作業のスピードやアウトプットの質が向上したと回答している点も、調査で明らかになっている。
また世界のAI利用成長率は、オーストラリア、ブラジル、オランダが増えており、日本はアメリカ、ドイツ、イギリスに次いで10番目であった。
一方で、OpenAIが公表するレポートは企業の自己申告に依存する部分があり、外部の独立した第三者による検証や学術的評価が今後の課題として指摘される可能性もある。また、AI活用の効果は業種や職務内容によって差異があるとの分析も一部で示されている。こうした点についてはOpenAI自身が今後の調査・レポートでさらなる詳細データを提供する意向を示している。
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