• 2025/12/17 掲載

OpenAI、元英国財務相のジョージ・オズボーン氏を世界展開の責任者に起用

スターゲート計画の世界展開「OpenAI for Countries」を担当、各国のソブリンAIを加速

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OpenAIは元英国財務相のジョージ・オズボーン氏を「OpenAI for Countries」部門のマネージングディレクター兼責任者に任命し、2026年1月に就任させると発表した。オズボーン氏はロンドンを拠点に、OpenAIの巨大インフラ計画「スターゲート計画」(約5,000億ドル規模)の海外拡大を統括する役割を担う。これはOpenAIが政府・教育機関などを含む各国でAIインフラや政策導入を進める戦略の中心的ポジションに位置付けられている。
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(Photo/Shutterstock.com/Euan Cherry)
オズボーン氏は2010?2016年までイギリスの財務相(チャンセラー)を務めた政治家であり、辞任後は投資銀行やシンクタンク、メディアなど複数のポジションを経てきた。OpenAI起用に際し、同氏は同社が「責任あるAI開発に取り組み、その恩恵を広く世界にもたらす」との理念を評価した。

「OpenAI for Countries」はOpenAIの「スターゲート計画」の国際展開版として位置付けられており、AIインフラの構築支援にとどまらず、各国政府との協力、教育・人材育成支援、国家レベルのAI戦略形成支援などを含む役割を担う。OpenAIはこの部門を通じて英国やアラブ首長国連邦(UAE)などと既に協力関係を築いており、50カ国以上と交渉中と伝えられている。

OpenAIが掲げる「スターゲート計画」プロジェクト自体は2025年初めに発表され、米国内で大規模なAIデータセンターを構築する5000億ドル規模の長期投資計画として進行中である。プロジェクトはOpenAI、ソフトバンクグループ、Oracleなどが主要パートナーとなり、AIインフラの世界的な基盤整備を目指している。

専門家や関係者は、オズボーン氏の採用はAI技術を国家インフラとして位置付ける重要性の高まりを反映していると指摘している。OpenAIはまた、民主主義を基盤としたAI価値観の普及を目標の一部として掲げ、中国などのオルタナティブなAIモデルへの対抗軸としての役割も強調している。オズボーン氏は今後、世界経済フォーラム(ダボス会議)など国際舞台での代表も務める見込みだ。

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