Google AIバイブコーディングツール「Opal」をGemini に統合、Super Gemsを提供

GoogleはAI搭載のノーコード開発ツール「Opal」（実験的プロダクト）の技術を、自社の生成AIプラットフォームであるWeb版Geminiに統合した機能として提供し始めた。この統合は、Geminiの「Gems」（カスタムAIスキルやチャットアシスタントを表す機能）タブ内に表示される「Build AI apps, a new kind of Gem from Google Labs」という形で現れており、Opalの能力を活用してGemini内で再利用可能なAIミニアプリ（小規模アプリケーション）を生成・保存できる実験機能として公開されている。

Opal自体は、自然言語プロンプトと視覚的なワークフロー編集を用いてAIミニアプリを構築・共有できるツールとしてGoogle Labsで開発されているプロジェクトであり、プログラミング知識が不要な「バイブコーディング」型ノーコード開発体験を提供する。ユーザーはGemini内でアプリの目的や機能を記述するだけで、複数のAIモデルやステップを組み合わせたミニアプリが生成され、その工程が視覚的ワークフローとして編集可能となる。

この統合は正式な製品ブランド名として「Opal」を前面に出した形ではなく、Gemini内の実験的機能（Google LabsによるGem）として展開されている。そのため、ユーザーがOpalという名称を直接認識せずとも、GeminiのUI経由でノーコードミニアプリ構築機能にアクセスできる仕組みとなっている。

Gemini内で生成したミニアプリは、Geminiの「Gems」ページに保存され、繰り返し利用可能である点が報じられている。また、単純な用途から複雑なタスクまで対応可能なミニアプリを視覚的に構築できる利便性がある一方で、生成されたミニアプリはGoogle Labsの実験的機能として提供されており、誤りが発生する可能性をGoogle自身も示唆している。

Opal単体は2025年7月にGoogle Labsから発表されたAIミニアプリ構築ツールで、入力した自然言語プロンプトからAIミニアプリを生成し、視覚的ワークフローとして編集・共有できるノーコードプラットフォームとして位置付けられている。その後、日本を含む複数地域へ提供が拡大されている。