• 2025/12/26 掲載

エヌビディアが、インテルの18Aテスト中止か?インテルのファウンドリー戦略に影響も

TSMCとのファウンドリ競争やファウンドリー事業の黒字化は前途多難か

1
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
複数の報道によれば、米半導体設計大手のNvidiaは、米インテルが開発した最先端製造プロセス「Intel 18A(1.8nmクラス)」を用いた自社チップの製造評価テストを進めていたものの、評価テストを継続しない・中止する決定を下したと伝えられている。複数の報道機関が関係者情報としてこの動きを報じており、これを受けてインテル株が一時3%近く下落するなど、市場でも反応が出ている。
報道によると、エヌビディアはインテルの18Aプロセスでの製造可能性を検討していたものの、当初予定していた評価テストを継続しないと判断し、中断した。インテルの広報担当者は、同社の18A技術は「順調に進展している」と述べつつ、Nvidia側の決定について詳細は明らかにしていない。テスト中止の背景や技術的理由について両社から公式な説明は出ていない。

このニュースを受け、インテル株は米国市場で時間外取引やプレマーケットで下落しており、報道直後には一時的に3%近い下げ幅を記録した。株価の下落は、エヌビディアがインテルの先端製造プロセスの採用を見送ったという市場の受け止めを反映している。

「Intel 18A」は、インテルが展開する最先端半導体製造プロセスの一つで、一般に1.8ナノメートル級(nmクラス)とされる最新世代のプロセスノードである。これはトランジスタ密度の向上や消費電力低減などの性能改善を狙ったもので、インテル自身のCPUだけでなく、外部顧客企業に対する受託製造(ファウンドリ)サービスの基盤としても期待されている。

photo
世界の半導体ファウンドリーの売上・シェア

Intelの18Aプロセスは、自社の最新CPU製造や外部顧客の受託製造拡大を目指す「Intel Foundry Services(IFS)」戦略の重要な技術の一つと位置付けられてきた。昨年まではエヌビディアやBroadcomなど主要な半導体企業が18Aプロセスを評価しているとの報道もあったが、今回のエヌビディアによるテスト中止は18Aの実用性や競争力評価に影響を与える可能性がある。

インテルの18Aプロセスは長らくTSMCなどに匹敵する最先端製造技術として注目され、多くの業界関係者から評価されていたが、エヌビディアの今回の判断は半導体業界全体のファウンドリ競争にも示唆を与えるものと受け止められている。

現時点でエヌビディアとインテルの双方から詳細な技術的評価や今後の対応についての公式声明は出されていないため、影響の全容や今後のファウンドリ競争の行方については引き続き注視が必要である。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 1

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます

AI・生成AIの関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像