- 2025/12/30 掲載
ソフトバンクG、AIインフラ企業 米デジタルブリッジを約40億ドルで買収
次世代 AI データセンターの基盤強化による、ASIの実現に向けた一手
ソフトバンクグループの代表取締役会長兼社長執行役員である 孫正義氏 は今回の発表の中で、AI が産業と社会の多くの領域で変革を進めるなかで、AI モデルの進化だけでなく、AI を大規模に学習・展開・提供するための物理的インフラの整備が不可欠であるとし、デジタルブリッジの買収が次世代 AI データセンターの基盤強化につながると述べた。孫氏はこれを SBG のビジョンである「ASI(Artificial Super Intelligence)」実現に向けた重要な一歩と位置づけている。
デジタルブリッジの CEO Marc Ganzi 氏 は、AI インフラへの投資が現代における重要な機会であるとし、ソフトバンクグループの資本力やグローバルネットワークを通じて、より柔軟かつ長期的な視点でデジタルインフラの拡大を進められるとコメントした。
複数の報道によれば、ソフトバンクグループが DigitalBridge の 全発行済み普通株式を現金で 1 株当たり 16 ドルで取得する契約内容で、これは 2025 年 12 月 26 日終値に対して 約 15%のプレミアム を含んでいるとしている。買収発表後、デジタルブリッジの株価は上昇し、投資家の間で AI インフラへの期待が強まっているとの報道もある。
メディア各社はこの買収を、ソフトバンクが AI 関連投資を強化する戦略の一環として分析している。これまでソフトバンクは OpenAI への大規模投資や、Oracle などと共同で進める AI インフラプロジェクト「Stargate」などに関与し、データセンターやコンピューティング基盤の整備を進めてきた。DigitalBridge の買収はこの流れを受けた動きと見られている。
今回の買収は AI の普及とともに物理的インフラ投資の重要性が高まるなかで、ソフトバンクがその 基盤を強化し、AI 大規模展開に必要な要素(計算力、接続性、電力など)を確保する狙いがあるとされる。買収完了には規制当局の承認が必要であり、2026 年後半の取引完了を目指すとしている。
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