- 2026/01/22 掲載
NVIDIA ジェイスン・ファンCEO「AIは人類史上最大のインフラ投資」AIバブルを否定
エージェンティックAI、オープンモデルの台頭、フィジカルAIでAIは新たなステージへ
フアンCEOはAI産業を「5層構造」に例え、基盤となるエネルギーと計算資源、クラウドインフラ、AIモデル、最終的な応用である各産業用途に分けた上で、これら全体への投資が「人類史上最大規模」であるとの認識を示した。特にチップ製造やデータセンター建設など「インフラの構築」が進行中と説明し、これは単なる設備投資ではなく次世代産業革命の基盤形成だと強調した。
討論では、2025年にAI分野で起きた重要な進展として、「エージェンティックAI」(自律的に推論・計画するAI)、「オープンモデルの台頭」、そして「フィジカルAI」(物理世界を理解・操作するAI)の三つが挙げられた。これらはAIが単なるデジタルツールから、より広範な領域に応用される段階に到達したことを示すものとして説明された。
AIと雇用の関係についてフアンCEOは、「目的(Purpose)」と「タスク(Task)」を区別すべきだと述べた。放射線科医の例を挙げ、AIが単純業務を支援することで医師が患者対応に専念できるようになり、結果として専門職自体の需要が増えたとの事例を紹介した。また、看護師についても、AIが記録作成などを担うことで、患者ケアに専念できるようになり、生産性と雇用がともに向上しているとの見方を示した。
新興国や欧州に向けた発言では、AIを電気や道路と同等の「インフラ」と捉えるべきだと提言。自国の言語・文化に根ざした「Sovereign AI」の構築が重要であるとし、これは技術格差を縮める機会になると述べた。欧州については、強力な製造業基盤を活かし、ソフトウェア中心の時代を飛び越えてAIと物理世界を統合する「フィジカルAI」分野でリーダーになる機会があるとの見解を示した。
AIバブル論への問いに対しては、フアンCEOはAI関連のクラウドGPU価格が依然として上昇している点や、製薬企業が実験室からAIシミュレーションへR&D予算を移している状況を挙げ、「バブルではなく、必要なインフラ投資だ」と反論した(動画内容より)。ブラックロックのフィンクCEOもパネルで、AI投資を次の産業革命の基盤と評し、過度な投機的バブルではないとの立場を示した。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR