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- 2026/04/28 掲載
利用料金“1/55”の衝撃…? DeepSeekら「中華LLMツール4選」の最強使い分け術
1963年生まれ。Webコンサルタント、プロデューサー、編集者、ライター、エンジニア。90年代のIT雑誌を皮切りにWebクチコミサイト、SNS、電子書籍出版システム、ニュースメディアのグロースなどで、時代を先取りしてきた。
AIコーディングを阻む「コストの壁」
自然言語でAIに指示を出してプログラムを書かせる「バイブコーディング」。調査からレポート生成までAIが自律的にこなすエージェントフレームワーク「OpenClaw」。どちらも個人の開発や仕事の効率化に使える時代になった。Claude CodeやCodex CLIなどサブスクリプション型ツールなら、月30~200ドルでかなりのコーディングがまかなえる。だが使い込むと壁が見えてくる。サブスクの利用枠を超えた分はAPI従量課金だ。複数のエージェントを並列で走らせたり、OpenClawで長時間の自動処理を回すと、LLM(大規模言語モデル)のAPI利用料は月数百ドルに達するリスクもある。もっとコストを抑える方法はないか。その答えの1つが中華LLMだ。
LLMランキング「上位独占」の中華LLMたち
世界中のLLMを切り替えて使えるサービス「OpenRouter」のプログラミング別ランキングでバイブコーディングで使われることが多いPython用を見ると、上位は馴染みのない中華LLMばかりだ。2026年4月最終週の1位はKimi K2.6(Moonshot AI、北京)。2位 DeepSeek V3.2、3位 Step 3.5 Flash(StepFun/階躍星辰)、4位 MiniMax M2.7と続く。5位はGoogleのGemini 3 Flash Preview、Anthropicの Claude Opus 4.7は6位、Sonnet 4.6は7位だ。
バイブコーディングで人気の高いもう1つの言語であるTypeScriptでは、1位は同じくKimi K2.6、2位はStep 3.5 Flash、3位にOpus 4.7,4位にLing-2.6-1T(Free)、5位にSonnet 4.6とClaude系の人気も高いが、6位以降はやはり中華LLMだ。
4位のLing-2.6-1TはAnt Group(梏蟻集団)傘下のInclusionAIが4月23日にオープンウェイトで公開した1Tパラメータの新顔で、現在OpenRouterで無料利用できる。言語によって顔ぶれは入れ替わるが、中華LLMが強い構図は他の言語でも見ることができる。
つまり上位の多くが中国企業のLLMだ。「安いが性能が落ちる」というイメージが根強いが、実はこれほど使われている。
【次ページ】【実力・料金比較】Claude・GPT-5.4と「中華系LLM」の差とは
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