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- 2026/04/27 掲載
Anthropicが検証、AIに「商い」を任せるとどうなるのか?
Claudeのモデルの性能差で売上や価格に格差が発生
Anthropicが行った市場取引実証実験「Project Deal」とは?
2025年12月にAnthropicのサンフランシスコ本社で実施された「Project Deal」は、AIエージェント同士が自律的に商取引を行う社内実証実験である。この実験には69名の社員が参加し、それぞれに100ドルのギフトカード予算が与えられた。取引の舞台となったのは、社内の専用Slackチャンネルに構築されたマーケットプレイスである。社員たちは事前の短いインタビューを通じて、自らのAIエージェント(Claude)に対して「売りたい物」「買いたい物」「予算」「交渉スタイル」などの条件を伝達した。これらの情報は各エージェントのシステムプロンプトとして組み込まれ、その後は人間の介入が一切ない完全自動の環境へと移行した。市場に出品されたアイテムは、スノーボードや古い折り畳み自転車から、手作りのハロウィンアート、さらにはピンポン玉まで、500点以上の多種多様な社員の私物であった。エージェントたちはSlackチャンネル内で独自に商品のリスティングを行い、条件に合う取引相手を見つけると取引条件を出し合った。そして、相手方からのオファーに対して自律的に価格交渉を進め、双方の条件が合致した時点で合意を形成した。人間の承認を得ることなく、最終的な取引条件の作成と取引の確認までをAIのみで完結させた点が本実験の最大の特徴である。
1週間にわたる運用期間の終了後、エージェント間で合意された取引に基づいて、社員同士が直接対面で物理的な品物の受け渡しと決済を行った。最終的に、合計186件の取引が成立し、取引総額は4000ドルを超えた。参加者の多くはこの仕組みを高く評価し、約半数が将来的に同様のAIエージェントによる代行サービスに対価を支払う意思があると回答している。この結果は、AIエージェントが日常的な商取引を完全に自律して担う未来の可能性を実証するものである。
AIの取引で判明、AIエージェントは商売人に向いているのか?
「Project Deal」は、AIエージェントが極めて合理的な商売人になり得ることを証明すると同時に、深刻な懸念材料も提示した。実験の裏側で、Anthropicは参加者に知らせることなく4つの並行した市場を構築していた。そのうちのいくつかの市場では、全員が当時の最上位モデルである「Claude Opus 4.5」をエージェントとして利用したが、別の市場では半数の参加者のエージェントが意図的に軽量モデルの「Claude Haiku 4.5」へとダウングレードされていた。
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