• 2026/05/08 掲載

ChatGPTに緊急連絡先機能が追加──自己危害リスク検知で安否確認を通知

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米オープンAIは5月7日(米国現地時間)、対話型AIのChatGPTに利用者の深刻な自己危害の兆候を検知し、事前に指定した人物へ安否確認を促す安全機能の追加を発表した。「Trusted Contact」と呼ばれる同機能は18歳以上の個人アカウント利用者を対象として提供される。AIと人間の専門チームが重大な安全上の懸念を検知した場合に作動し、対話のプライバシーを保護しながらユーザーと現実の支援者をつなぐ。
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(画像:ビジネス+IT)
 「Trusted Contact」は、利用者が精神的に困難な状況に陥り自ら助けを求めることが難しくなった場面を想定して設計された。ChatGPT内での会話において自動システムと訓練を受けた人間のレビュアーが自殺に関する言及などの兆候を検知すると作動対象になる。システムが深刻なリスクが存在すると判断した場合にあらかじめ登録された人物へ通知が送信され状況の確認を促す仕組みが稼働する。

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【図版付き記事はこちら】
ChatGPT内での会話から自殺の兆候を検知する
(図版:ビジネス+IT)

 利用者のプライバシーにも配慮する。緊急連絡先への通知が行われる際、AIとの具体的な会話内容が開示されることはない。通知はあくまで安否確認と実社会でのサポートの端緒となることを目的とする。オープンAIは公式発表の中でこの仕組みが公的な緊急対応サービスや専門的なメンタルヘルスケアを代替するものではないと位置付けている。

 同機能を利用するにはアカウントの設定画面から対象となる連絡先を1人指定して招待の手続きを行う。招待は、入力された連絡先情報に応じて電子メールやSMSやアプリ内メッセージなどの手段で相手に送信される。登録相手も18歳以上である必要があり、相手が承諾して初めて設定が有効化される。登録作業において電子メールアドレスの入力は必須条件であり確実な連絡手段として、電話番号の追加も推奨されている。

 提供対象はサポート対象地域内で個人のアカウントを持つユーザーに限定される。企業向けのビジネス版や教育機関向けの共有ワークスペース環境ではこの機能は無効化されており、設定できない。オープンAIは利用者に対しシステムを通じた招待を送る前に連絡先に指定する相手と直接話し合い、機能の趣旨について理解を得ておくよう勧めている。利用者は設定完了後も必要に応じて設定画面から連絡先の情報を修正し登録自体を取り消すことが可能である。

 今回の機能追加によりオープンAIは、利用者のメンタルヘルス保護のために実社会の人間関係を通じた安全網の構築に踏み込んだ形だ。

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