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- 2026/05/25 掲載
関東のスーパー敗北? 岐阜発バロー「買い物客集める」ヤバい“売り場づくり”
1969年静岡生まれ。船井総合研究所にて28年間、上席コンサルタントとして従事したのち同社創業。「組織は戦略に従う。戦略は思い(情熱)に従う」がコンサルティング信条。流通小売業界のコンサルティングのスペシャリスト。コンサルティングテーマは、「永続性を実現させるブランド戦略」。これまでに百貨店、GMS、チェーン専門店、TV通販会社、アパレルメーカー、広告代理店とお手伝いする領域は広く、ブランディング、ミッション経営、情熱経営の徹底・実践に取り組んでいる。2015年度 立教大学兼任講師、日本商業ラッピング協会理事 など
ムガマエ株式会社HP:https://www.mugamae.co.jp/
ついに「関東進出」のスーパーチェーン
2025年11月、神奈川県横浜市下永谷に関東では耳慣れない食品スーパーが開業しました。それがスーパーマーケットバローの横浜下永谷店です。バローは東海地方を中心に12都府県に展開するスーパーマーケットチェーンで、横浜下永谷店はバローとして初の関東出店となります。3月上旬に店に行ってみて筆者は驚きました。朝から本当に多くの買い物客が来店している光景を見たからです。すでにオープンから4カ月以上たっている平日なのに、この店内の賑わいは何なのかというほどの客の入りでした。周辺住民に聞くと、今でも週末は周辺道路に渋滞が起きるほど店の中も外も混雑している大繁盛店になっているそうです。
関東では無名の岐阜のスーパーが、横浜の地でここまで人気を博しているのはなぜか。
その売場や経営を分析すると、食品スーパーとしてのバローの強さだけでなく、地方の生活者にとって必要な商品やサービスを複数事業として展開する企業の姿が見えてきます。
バロー下永谷店に行ってみた
バロー下永谷店は横浜市市営地下鉄ブルーライン下永谷駅から徒歩15分、JR東戸塚駅から車で10分ほどの非常に交通量の多い環状2号線沿いに出店しています。ここは以前、ヤマダ電機のテックランド横浜本店があったところ。退店後に居抜き出店した店舗です。建物は屋上駐車場を持つ4階建て。1階にバローが入り、2階に100円ショップの「ダイソー」と子ども服チェーンの「西松屋」、ドラッグストアの「マツモトキヨシ」が入居するミニショッピングセンターのような施設になっていました。
バローの売場面積は2041平米(約678坪)です。居抜き物件のため売場面積に限りがあったためか、同社の平均的な売場面積での出店となっていました。本来ならもう少し大きな売場面積で出店したかったことでしょう。
しかし結果的に売場面積が大きくないことを逆手にとって、同店はバローが今もっとも力を入れて進めている、同社ならではの店舗づくりを表現しているように筆者には見えました。 【次ページ】バローの必勝法「D・S戦略」を徹底解剖
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