- 2026/07/07 掲載
関東スーパーを狙う「最強の刺客」バロー、"地味"な姿に隠れた「4つの独自性」とは
1969年静岡生まれ。船井総合研究所にて28年間、上席コンサルタントとして従事したのち同社創業。「組織は戦略に従う。戦略は思い(情熱)に従う」がコンサルティング信条。流通小売業界のコンサルティングのスペシャリスト。コンサルティングテーマは、「永続性を実現させるブランド戦略」。これまでに百貨店、GMS、チェーン専門店、TV通販会社、アパレルメーカー、広告代理店とお手伝いする領域は広く、ブランディング、ミッション経営、情熱経営の徹底・実践に取り組んでいる。2015年度 立教大学兼任講師、日本商業ラッピング協会理事 など
ムガマエ株式会社HP:https://www.mugamae.co.jp/
関東進出を果たしたバローの「強さ」
東海地方のスーパーマーケットチェーンであるバロー。2025年11月に神奈川県横浜市下永谷に「横浜下永谷店」をオープンし、関東初進出を果たしたバローは一気にその名を轟かせました。前回の記事では、その破壊的な売り場力に迫りましたが、岐阜から離れた横浜の地でここまでの売場を作れた背景には、単なる売場づくりの秀逸さだけでなく、バローの企業力があります。
今回は、バローの数字を追いながら、同社をどのようにSPA(製造小売)企業へと進化させてきたのかを整理します。あわせて、緻密なM&Aや事業提携とともに、地域生活圏をカバーする地域密着型・ワンストップソリューションモデルの魅力に、流通小売・サービス業のコンサルティングを35年以上続ける筆者が迫ります。
ではまず、バローの業績から見ていきましょう。
バローHDの2026年3月期実績は連結ベースで営業収益9,241億円(対前期比8.2%増)、営業利益275億円(同19.0%増)、経常利益300億円(同14.7%増)、当期純利益164億円(同20.7%増)と増収増益です。31期連続増収で、いずれの数値も過去最高を更新しています。
2025年3月期から2027年3月期までのバローグループ新中期経営計画では、2030年に営業収益1兆円、2034年3月期に1兆2,000億円という目標を掲げていましたが、これらは早期に達成する可能性が高まり、2027年3月期に連結1兆円、将来的に1兆5,000億円という目標に修正しています。
そんなバローの成長を支える、同社の「独自性」はどこにあるのでしょうか。 【次ページ】バローの強さを支える「4つの独自性」とは
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