- 2026/06/02 掲載
Claude「一強」崩壊?開発者が「Codex」へ流出するワケ、どこに“17倍”性能差ある?(2/3)
【徹底比較】「Claude Code」VS「Codex CLI」の実力
Claude CodeやCodex CLIのようなAIハーネス(AIに作業を任せて成果物を受け取る道具)は、本体モデルの賢さだけで実力が決まるわけではない。拡張機能をどう使いこなすかで、日々の生産性が大きく変わる。拡張機能の柱は6つある。開発の基本ルールをAIに教える「設定ファイル」、再利用可能な手順書を保存する「スキル(Agent Skill)」、SlackやGoogle Driveなど外部サービスとAIを接続する「MCPサーバ」、1つの作業を複数の専門家AIに分担させる「サブエージェント」、ファイル編集前後やコミット前に自動でスクリプトを走らせる「Hooks」、そしてこれらをひとまとめにして1コマンドで配布・導入する「プラグイン」だ。
主要な拡張機能について、両者の差はあまりない。スキルとMCPは、もともとはClaude用に登場したが、現在は業界標準となっており、CodexだけでなくAntigravityやCursorなどほとんどのAIハーネスが対応している。サブエージェントとHooksもClaudeが先行したが、Codexも着々とキャッチアップしている。
もう1つの注目はリモート実行機能だ。机に張り付かずに、スマホやタブレットから進捗確認や指示出しを続けられる仕組みで、2026年に入って急速に拡張されてきた。
Claude Codeが3カ月先行したが、5月のリリースでCodexが一気に追いついた。Codex MobileはChatGPT無料プランからも使え、iPhoneからMac上のCodexに接続して進捗(しんちょく)を確認、コマンドを承認、画面操作までできる。通勤中に結果を確認して指示を返し、退勤後にスマホから進捗を見届ける、という使い方が現実になってきた。
コスト比較でわかった「強さ」の違い
価格と課金の構造を一覧にすると、両社の特徴がはっきりする。Claude Opus 4.7とGPT-5.5はどちらも高い知性を持ち、設計や計画の段階で使えば開発プロジェクト全体を効率化できるが、API料金は高い。そのため、ChatGPTやClaudeをサブスク契約して、その枠内でClaude CodeやCodexを使うのが一般的だ。
個人で始める場合の最も安いプランは、Claude Proが月20ドル、ChatGPT Plusが月20ドルだ。2026年5月25日の為替(1ドル158円台後半)で換算すると、月額は約2,700~3,200円だ。どちらも、それぞれのCLIをフル機能で動かせる。
本格的に使い込むプランは、両社とも月100ドルと200ドルの2プランがある。個人で本格開発だと100ドルプランが手を出しやすい。
課金体系の透明度には差がある。Anthropicはサブスクの利用上限が具体的なトークン数で示されない場面が多い。OpenAIは2026年4月から、サブスクの枠を「トークン換算」で消費する仕組みに切り替えた。使った分が数値で見える透明性があるが、思考トークンが予想以上に消費されて、思わぬ枠切れにとまどう場面もある。
本記事のために5モデル×4タスク=20セッションを実機で回したが、API課金の総額は5.85ドル(約930円)だった。本格的に触っても、AIハーネスの設定が適切なら、初動の費用は限定的に収まる。設定が適切でないと再試行が増えて莫大な金額になることもある。 【次ページ】【検証】4つのテストで「開発力」を測ってみた
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