- 2026/06/17 掲載
【50種一覧】AIエージェント選び「失敗する」前に…ガートナー流 4分類と“課金の罠”
「エージェント型AI」と「AIエージェント」は何が違うのか
生成AIの利用が急拡大を続ける中で今、最も注目を集めている生成AIツールの1つが「エージェント型AI」である。ガートナーの生成AIのハイプサイクルにおいても、エージェント型AIは「過度な期待」のピーク期にある。ガートナーでは、「エージェント型AI」と「AIエージェント」を次のように定義する。
エージェント型AIとは、組織や人に代わって目標を達成するために、自律的に判断し、必要な行動を実行できるソフトウェアエンティティ。記憶、計画、状況の把握、ツールの利用、ガードレールなどの仕組みを使いながら、タスクを完了し、目標を達成する。
AIエージェントとは、デジタルおよびリアルの環境で、状況を認識し、意思決定を下し、アクションを起こし、目的を達成するためにAI技法を適用する自律的または半自律的なソフトウェア。
たとえるなら、エージェント型AIは“仕組み”で、AIエージェントはその中で実際に働く“担当者”と言えよう。
同社 バイス プレジデント,アナリストの桂島航氏は、「AIエージェントは、高度な目標達成に向け自律的な判断を基にアクションなどを行う点で、都度の人の指示に応えるAIアシスタントと決定的に異なります。また、推論による行動の選択により、従来からのルールベースの自動化と比べ、より柔軟な対応が可能なことも特徴です」と解説する。
導入済み17%・予定42%、速すぎる普及の“成長痛”
ガートナーの調査では、企業のエージェント型AIの導入意欲は非常に高い。エージェント型AIが話題になり始めたのはほんの2年ほど前だが、グローバルではすでに17%が導入を終え、1年以内に導入を予定する企業の割合も42%に達している。企業でのクラウド利用が過半数を超えるまでに約5年を要したことを考えても、普及速度は極めて早い。市場にはエージェント型AIツールがすでに多数存在する。その仕組みは与えられた目標のもと、AIモデルが単一、あるいは複数のエージェントや各種サービスなどと連携しつつ、なすべきことを自律的に決定し、外部から必要なリソースを調達し、メモリなどに格納したうえで行動を実行することを繰り返す点で共通する。
「AIエージェントは外部連携などを通じて複雑な処理プロセスを実行します。エージェント数が増えるほど、そのプロセス管理は煩雑になります。そのため、セキュリティやガバナンス確保などの観点から最適なツールを見極めたうえで、ガードレールなどをできる限り早期に固めた方が賢明です」(桂島氏) 【次ページ】【50種図解】乱立するAIエージェント製品、4分類と判断軸
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