- 2026/09/09 06:40 掲載
PCのファイルを直接扱えるAIエージェント“4種”比較…Claude・ChatGPTら結局どれ?(3/4)
Manus My Computer:クレジット制で無料でも試せる
Manus My Computerは、Manusのデスクトップアプリから利用できる機能だ。ユーザーが許可した手元PCのローカルフォルダを作業対象とできる。ここでは、部門実績を記録したCSV、Excelの集計テンプレート、PowerPointの報告資料テンプレートを用意し、月次報告一式を作る作業をエージェントに任せてみた。フォルダの指定は、Manusのデスクトップアプリで、入力欄の下部にある「Manusデスクトップ」アイコン→「ローカルフォルダを追加」から行える。
Manusへの指示では、CSVの読み取り、Excelテンプレートへの集計結果の反映、PowerPoint資料への転記、PDF出力、出力ファイルの保存先を指定した。あわせて、元データやテンプレートを上書きしないこと、作業前に作成予定のファイルと保存先を示すことも条件に加えた。指示を実行すると、エージェントがCSVを読み取ってExcelファイルとPowerPointの資料を作り、それをPDFに書き出すまでの一連の作業が行われた。
なお、Manusはプランごとに付与されるクレジットを消費して利用する仕組みをとっている。無料プランでも一定のクレジットが付与されるため、まずは無料で試すことができる。サブスクに加入せずに試せるのもメリットといえる。
Google Antigravity:業務に合わせた社内ツールを作れる
Google Antigravity(Antigravity 2.0)は、もともと開発者向けに公開されたAI開発環境だ。エージェントに作業用のフォルダを渡すと、その中で必要なファイルを作り、動作確認まで行う。文書を作るというより、ダッシュボードや簡易ツールのような、業務に使う仕組みを作る用途に向いている。Antigravityでは、エージェントが作業できるローカルフォルダを「Project」として登録する。プロジェクトごとにファイルのアクセス権限などの詳細設定が可能だ。フォルダを指定したら、そのフォルダに対してどのような操作を行うかを指示していく。
今回は、部門別の売上や目標などを可視化する簡易ダッシュボードを作成した。部門別の実績と目標を記録したCSVと、達成率の判定基準や表示条件をまとめた要件ファイルをプロジェクトへ登録。それに対して、部門別の実績値、目標値、達成率、未達項目を表示し、部門とKPI項目で絞り込めるWebダッシュボードを作ること、外部の有料APIやデータベースは使わないこと、元のCSVと要件ファイルを変更しないことを指定した。
ダッシュボードの動作に必要なHTML、CSS、JavaScriptといったファイルが、元のフォルダ内に作成された。それに対して「完成した『kpi-dashboard』のダッシュボードをChromeで開いてください。必要であればローカルサーバーを起動してください」と指示すれば確認できる。ただし、完成したWebアプリは、そのままでは作成者のPCからしか利用できない。チームで共有するには、Firebase HostingやGoogle Apps Scriptといった、Web上にアプリを置いて公開するためのサービスを利用する必要がある。
Google Antigravityの利用が適しているのは、今回のような繰り返し使用するダッシュボードや社内で使うツールだ。作りたいものをチャットで指示するだけでできるので、チームの業務プロセスに最適化されたツールが欲しいといったニーズに柔軟に応えられる。 【次ページ】4ツールの選び方…性能差より「契約済みか」「連携範囲」で決まる
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