- 2026/08/25 11:30 掲載
中国政府系ハッカー、ディープシーク悪用で攻撃量2倍超
チームT5の首席アナリスト、チャールズ・リー氏は、ディープシークは比較的高性能でサイバー分野の安全策が少ないため、中国の攻撃者に選ばれやすいとの見方を示した。一方、同社は個々の攻撃でどのAIモデルが使われたかを常に特定できたわけではないとしている。
ディープシークの攻撃利用は他でも確認されている。米パロアルトネットワークスの脅威調査部門Unit 42は7月30日、中国語話者の攻撃者がオープンソースのHermes Agentにディープシークを推論エンジンとして組み込み、標的探索、脆弱性評価、公開されたPoCの取得、攻撃試行を自律的に進めたと発表した。Unit 42は、この攻撃者を中国・珠海市を拠点とする人物と評価しているが、中国政府との関係は示していない。
AIが攻撃工程を連続して実行する動きはディープシークに限らない。米アンソロピックは2025年11月、中国政府の支援を受けたと高い確度で評価する集団がClaude Codeを使い、世界の約30組織への侵入を試み、一部で成功したと発表した。偵察や脆弱性の発見、攻撃コードの作成、認証情報の取得などをAIに担わせ、戦術的な作業の80~90%をAIが実行したと分析している。
チームT5、Unit 42、アンソロピックが確認した事例は、攻撃者の帰属や侵害の成否がそれぞれ異なり、同一の活動とみなすことはできない。ただ、こうした事例から、AIが攻撃コードを書く補助役だけでなく、偵察や標的選定、攻撃実行を連続して進める「実行役」に使われ始めたことが明らかになっている。
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