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- 2026/10/02 06:10 掲載
同級生は一流クリエイターだらけ…『マクロス』河森正治を育てた“慶應の特殊環境”
河森正治氏のインタビューシリーズ(第1回)
「奇才」の原点…『宇宙戦艦ヤマト』制作元に中3で突撃
――まずは「マクロス」誕生に至るまでの話をお聞きします。河森さんが最初に“仕事”としてアニメ業界に関わっていくきっかけは何でしたか?河森正治(以下、河森)氏: 1974年に放送されていたテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』が、この業界に飛び込むキッカケです。それまで見たことのないカッコよさに、衝撃を受けたんです。
中学3年生の頃、僕のクラスメイトの小川正晴君(映像制作会社オガワモデリング代表)が、ヤマトを作った西崎義展さん(注1)の会社の連絡先と住所を入手してきたんです。それで、友人たちと「本人に会いに行ってみよう!」となったのが、最初のアニメ業界との接点になりますね。
――中学生なのに、ヤマトの原作会社に押しかけたんですか!?
河森氏:そうなんです(笑)。ちょうど春休みの時期に、会社に押しかけました。その頃は、『宇宙戦艦ヤマト』が劇場版をきっかけに社会的なブームになる前でした。突然訪ねてきた中学生にもかかわらず、西崎さんは気さくに迎えてくれたんです。僕たちは、憧れの作品を生み出した本人を前にして、カチコチに緊張していました。
その時に見せてもらった資料のスタッフクレジットから、ヤマトの設定やデザインなどを担当した制作会社「スタジオぬえ」の住所も見つけ、ここにも行ってみようとなったんです。
ビジョンクリエイター/メカニックデザイナー/アニメ監督・原作者。1960年、富山県生まれ。慶應義塾大学理工学部中退。『超時空要塞マクロス』(1982年)の原作(共同)・メカデザインを手がけ、劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(1984年)で監督デビュー。以降『マクロスプラス』『マクロス7』『地球少女アルジュナ』『創聖のアクエリオン』などを手がける。VF-1バルキリーに代表される「完全変形」メカデザインの第一人者。2025年大阪・関西万博ではテーマ事業プロデューサーを務め、シグネチャーパビリオン『いのちめぐる冒険』をプロデュースした。ベクタービジョン所属。アニメツーリズム協会会長。
当時、同級生を中心に、SFやアニメ、車や鉄道、飛行機など、その時々に興味を持ったものを一緒に追いかける仲間が10人ほどいました。西崎さんの会社を訪ねたのも、その仲間たちです。
ボロアパート、机の下の布団…"トップ集団"ぬえの衝撃
河森氏:当時、「スタジオぬえ」は『マジンガーZ』や『宇宙戦艦ヤマト』に始まり、フジテレビの『ひらけ!ポンキッキ』のイラスト紙芝居などにも関わっていて、急激に注目され始めた原作企画会社でした。
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