エンタメ社会学者 中山 淳雄
東京大学大学院修了(社会学専攻)。カナダのMcGill大学MBA修了。リクルートスタッフィング、DeNA、デロイトトーマツコンサルティングを経て、バンダイナムコスタジオでカナダ、マレーシアにてゲーム開発会社・アート会社を新規設立。2016年からブシロードインターナショナル社長としてシンガポールに駐在し、日本コンテンツ(カードゲーム、アニメ、ゲーム、プロレス、音楽、イベント)の海外展開を担当する。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、シンガポール南洋工科大学非常勤講師も歴任。2021年7月にエンタメの経済圏創出と再現性を追求する株式会社Re entertainmentを設立し、大学での研究と経営コンサルティングを行っている。『推しエコノミー「仮想一等地」が変えるエンタメの未来』(日経BP)、『オタク経済圏創世記』(日経BP)、『ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか』(PHPビジネス新書)など著書多数。
「自分の作品も結構売れていたけど、同期の井上雄彦(『スラムダンク』の作者)は230万部も売っていた」──。『Bバージン』(小学館、1991~1997年)などで知られる漫画家・山田玲司氏は、常に周囲の才能たちにもまれながら、怒涛の20代を過ごしていた。ちばてつや賞でデビューするも「3連続の連載打ち切り」を経験するなどどん底へ。そこからいかにしてはい上がり、大ヒット作を生み出したのか。その裏には、『BE FREE!』(講談社、1984~1988年)や『東京大学物語』(小学館、1992~2001年)で知られる江川達也氏の現場で学んだ、凡人が天才に勝つための「残酷な売れる方程式」があった。山田氏に、現代のビジネスにも通じる“常識を破壊する仕事術”を聞いた。
“漫画家オタク”を自称し、同時代の作家たちを誰よりも近くで見てきた漫画家いがらしゆみこ氏。その証言から浮かび上がるのは、萩尾望都(『ポーの一族』『トーマの心臓』など)や大和和紀(『はいからさんが通る』『あさきゆめみし』など)、一条ゆかり(『有閑倶楽部』『デザイナー』など)といった名だたる漫画家たちの素顔と、1970~90年代の少女漫画黄金期のリアルな現場だ。中でも興味深いのは、講談社の『なかよし』と集英社『りぼん』がしのぎを削った“女性漫画誌戦争”の舞台裏。作家の扱い、誌面づくりなど──その差は、競争にどのような影響を与えたのか。スター作家たちの逸話とともに、知られざる競争の構造をひも解いていく(取材協力:ザ ガーデン サッポロ)。