- 2026/09/19 10:25 掲載
アクセンチュアが米アンソロピック社内に評価チーム、両社が5年で各10億ドル投資
組み込み型評価者は、外部から完成したモデルだけを試す従来の第三者評価とは異なる。学習の途中段階からモデルを評価し、展開の判断を観察し、社員と直接やり取りしながら企業の運営体制そのものを点検する。担う業務はモデルの評価とレッドチーミング、アラインメント評価、セーフガードの試験。デスクや入館証、社用PCも与えられ、権限は社内のリスク評価チームと同等になるという。
評価者は重要な発見について、アンソロピックの編集上の統制を受けずに公表する権利を持つ。ただし、安全保障上の機微な情報や法的特権にかかわる部分は伏せられる場合がある。同社は「独立した組み込み型評価者は当社の説明責任を減らすものではなく、検証可能にするものだ」と説明する。
アクセンチュア側の中心となるFacultyは英国のAI企業で、アクセンチュアが2026年に買収した。政府や防衛、医療、インフラの分野でモデルの試験・評価を手掛けてきた実績を持つ。ジュリー・スウィート会長兼CEOは「安全性には、深い技術的専門知識と、AIが現実世界でどう使われているかについての明確な理解の両方が必要だ」とコメント。アクセンチュアのCTOでFacultyのCEOを務めるマーク・ワーナー氏も「AIは偶然ではなく、設計によって安全であるべきだ」と述べた。
一方で、業界による自主規制にすぎないとの見方もある。アンソロピックは評価者のアクセス権限や情報公開のあり方について、まだ基準が存在しないと認めており、運用しながら見直していく構え。提携は排他的ではなく、非営利団体のMETRなどとも試験的な取り組みを協議しているという。今後数週間で、ほかの評価者との提携も明らかにする方針だ。
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