- 2026/09/25 11:05 掲載
Geminiが店に電話して予約まで代行…グーグルがPixel 11向け「Call for Me」実験開始
利用者はGeminiアプリから、レストランの予約や美容院の日程変更、店舗の商品在庫の問い合わせといった用件を指示する。発信前には、氏名や連絡先など相手へ伝える情報を画面上で確認し、利用者が承認すると電話が始まる仕組みだ。
発信後はGeminiが自動音声メニューの操作や保留への対応を行い、企業側の担当者とも会話する。その間、利用者は画面上でライブ文字起こしを確認できる。AIに任せ続けるだけでなく、必要と判断した時点で利用者自身が会話を引き継ぐこともできる。
電話は利用者自身の携帯回線と電話番号を使う。グーグルのAgentic Calling追加利用規約によると、Geminiは通話冒頭で、GoogleのAIアシスタントが利用者に代わって電話していることや、通話が録音されていることを相手側へ伝える。
通話が終了すると、Geminiアプリ上で内容の要約を確認できる。グーグルのプライバシーに関する説明によれば、通話の文字起こしはGoogleのサーバに保存される。一方、音声録音はGoogleのサーバには保存せず、Phone by Googleアプリの通話履歴に端末内データとして残すとしている。通話音声や文字起こしはAIモデルの学習には使わないという。
すべての電話を任せられるわけではない。緊急通報や決済、金融取引には対応せず、クレジットカード番号やパスワード、健康情報などの機微情報を扱う用途も対象外だ。また、個人利用に限定しており、企業や政府機関などを代表した発信や電話勧誘なども認めていない。
グーグルは以前から、ユーザーに代わって保留を待つ「Hold for Me」や、自動音声メニューの選択肢を画面上に表示する「Direct My Call」など、AIを電話に組み込んできた。またGoogle検索では、AIが店舗へ電話をかけ、料金や空き状況などを確認する仕組みも導入している。
今回のCall for Meでは、こうした仕組みをGeminiから利用できる形に広げ、ユーザー自身の用件についてAIが対話を進める。電話の「待ち時間」や「操作」を代行する段階から、会話そのものをAIへ任せる段階に踏み込んだ格好だ。
グーグルは、現実の会話には微妙なニュアンスがあるとして、まず限られたユーザーで精度や使い勝手を検証する方針。現時点では米国向けの初期プレビューで、日本を含む他地域への提供時期は明らかにしていない。
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