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- 2026/11/03 12:00 掲載
米Anthropic 7~9月期売上高は約170億ドルに急拡大も、巨額AIインフラ投資が足かせに
約8954億ドルのインフラ契約が示すAI開発の実態
第3四半期の売上高は約170億ドルへ到達、純損失拡大の裏側にある会計上の要因
米Anthropicは11月2日、米証券取引委員会に対して新規株式公開に向けた登録届出書の修正版を提出した。新たに開示された2026年7月から9月期の売上高は169億5600万ドルであり、前年同期と比較して約12.3倍の規模に拡大している。前四半期比でも約47%の増収を記録し、企業向けおよび消費者向けのAIモデル需要の強さを示した。一方で、収益性の面では変化が見られる。7月から9月期の営業損益は5億6700万ドルの赤字となり、前四半期に記録した9億7400万ドルの黒字から再び赤字へ転じた。2026年1月から9月の9ヶ月累計で見ると、売上高は332億4200万ドルに達したものの、純損失は1040億3900万ドルという巨額に膨れ上がっている。前年同期の純損失が251億700万ドルであったことと比較すると、損失幅は劇的に拡大した形だ。
しかし、この1040億ドル超の純損失は、事業運営に伴う現金の流出を直接的に表しているわけではない。損失の大部分を占める約943億ドルは、同社の企業価値上昇に伴う転換可能な借入証書やデリバティブ負債などの公正価値変動によって生じた会計上の評価損である。実際の事業運営による現金収支は、同期において66億ドルのプラスを生み出しており、帳簿上の赤字とキャッシュフローの実態には大きな乖離が存在する。
また、資金面では9月末時点で現金および短期投資の合計残高として1318億4500万ドルを保有しており、潤沢な手元資金を確保している。なお、今回の修正届出書においても、IPOで売り出す具体的な株式数や公開価格帯については現時点では不明である。 急激な成長と複雑な財務状況が浮き彫りになる中、同社の事業継続を左右する最大の要素として注目されるのが、新たに総額が明かされたインフラ関連の契約である。
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