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- 2026/11/06 22:22 掲載
欧州委員会がTikTokのおすすめをDSA違反と暫定判断 世界売上高の最大6%の制裁金も
おすすめフィードは、利用者に合わせた動画を途切れなく表示する。欧州委員会によると、利用者が特定の種類のコンテンツに反応するほど、アルゴリズムは似た動画を勧める。悲しみや孤立、ボディイメージに関する動画が繰り返し表示されれば、未成年者や弱い立場にある成人のメンタルヘルスに悪影響を及ぼしかねないという。
リスク評価では、TikTokがアルゴリズムの設計によって「ウサギの穴」が生まれる可能性を十分に評価していないと判断した。アルゴリズムは視聴や「いいね」を使って表示を個別化する。たとえば減量の動画を繰り返し見ると、システムは前向きな関心の表れと解釈し、同種の動画を増やすという。不安の増大や摂食障害の悪化につながる恐れがあるとしている。
軽減策についても、効果的な措置を講じていないと結論づけた。TikTokは一定の対策を導入済みだが、多様な動画を推薦する仕組みは、同種の動画が推薦される頻度を十分に下げていないという。「興味なし」ボタンを使っても表示が変わらない場合があり、アルゴリズムは利用者の選択より視聴時間を優先しているとも指摘した。
そのうえで、現段階ではTikTokが設計を変える必要があるとし、利用者が明示した好みへの依存を高める、視聴時間を指標として使わない、管理機能を使いやすくするといった対応を例に挙げた。
欧州委員会のヘンナ・ビルクネン上級副委員長は「利用者がスクロールしたり動画にいいねしたりするたびに、アルゴリズムは同じようなものをさらに表示し、簡単には抜け出せないウサギの穴へと導いている」とコメントした。
今後、TikTokは調査ファイルを確認して書面で回答できる。欧州委員会の見解が最終的に確定すれば違反決定を出すことができ、世界年間売上高の最大6%の制裁金につながる可能性がある。ただし、今回の判断は調査の結論を先取りしないとしている。
では、欧州委員会はTikTokのアルゴリズムの何を最も問題視し、手続きはどこまで進んでいるのか。背景には、2年以上前から続く調査の経緯と、TikTokがこれまでに示した強い反論がある。
・今年3度目の暫定違反判断、欧州委員会の矛先は機能から設計の中核へ
・2024年に始まった調査の入り口にあった疑いと、1億人超の利用者
・「まったく根拠がない」と反発したTikTok、今回はどう出るのか
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