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  • 2010/06/23

【ベンチマーキング基礎講座(5)】ベンチマーキングの方法論(1) ~PDCAを進化させた「SPDLIサイクル」~

ICG国際コンサルタンツグループ会長 髙梨智弘氏

ベンチマーキングは、非常に効果の高い経営変革手法である。そこで今回は、実際にベンチマーキングを実行する方法について、まずはその方法論の基本的な考え方と概略について説明する。ベンチマーキング実行プロセスで下地となるのは、PDCAサイクルを進化させた「SPDLIサイクル」──Strategy(戦略)→ Plan(計画)→ Do(情報収集)→ Learning(分析と学習)→ Innovation(革新)の循環──の考え方である。

髙梨智弘

髙梨智弘

T&T PARTNERS会長
ICG国際コンサルタンツグループ会長
(株)日本総合研究所 フェロー
新潟大学大学院技術経営研究科特任教授
公認会計士

ベンチマーキングの基本的な考え方

 ベンチマーキングの主たる目的は、業務プロセスを抜本的に変え、企業競争力を向上させ、結果的に業績を上げることである。従って、ベンチマーキングの基本的な方法は、業績の上がっている企業を探すことから始まる。なぜなら好業績の企業は、業務の仕方が優れていると推察できるからである。

 下掲図1にあるように、一般的なベンチマーキングのプロセスは、自社のプロセスをほかのベストプラクティスと比較することである。ベストプラクティスを有する対象は、社内・競合会社・業界外の企業・世界の優秀企業などさまざまである。つまり、内外のベストプラクティスの知に学び、自社のプロセスを改革するのだ。

画像
図1:ベンチマーキングの流れ


 もし、業績を上げる特定業務のベストプラクティスに関わる情報が、提携先や取引先であるなどの理由で手に入りやすいのであれば、その企業にお願いし、訪問して直接そのベストプラクティスに学ぶことができる。しかし、ベストプラクティスの情報がない場合は、公開されている情報、つまり企業業績からアプローチすることになる。この際の全体像を簡単に説明すれば、次のようになる。

一般的なベンチマーキングのプロセス(ベストプラクティスの情報がない場合)

1) 自社の業績と比較し、業績の優れた世界レベルや業界トップの企業を選出する
2) 選出された企業において、優れた業績を生み出している一流の分野や優れた業務を抽出する
3) その中から最高の業績を生み出すベストプラクティスを見つける
4) 自社のプロセスの業績と比較し、そのギャップを分析し、比較企業のベストプラクティスの効果を確認する
5) 優れた業績を生み出すベストプラクティスに合致または凌ぐために、自社のビジネスプロセスをどのように改善・改革するのかを探し出す


>> 次ページ 「SPDLIサイクル」を用いたベンチマーキング方法論の具体的なステップとは?

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