• 2010/06/11 掲載

【民主党藤末氏コラム】菅新総理の就任に思う「ここで日本改革を成し遂げなければならない!」

連載『ふじすえ健三のビジネス+IT潮流』 

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6月4日に菅総理が誕生した。私は、鳩山総理を支えきれずに、また1年も経たないうちに総理大臣が替わることになったことを忸怩たる思いで迎えるとともに、一方で新総理に対する期待で胸が膨らんでいた。
執筆:藤末 健三

藤末からみた菅総理の特徴

菅総理は、3つの点で今までの総理大臣とは違っていると思う。

1) まずは、サラリーマンの子供であるということ。父親は化学メーカのエンジニアで庶民生活の経験をしている。
2) 市民運動家の出身であること。アメリカのメディアではオバマ大統領と重なるこの点が興味を引いているようである。
3) 最後に、自民党と全く関係がなかったこと。失礼ながら鳩山総理も元々は自民党出身である。戦後初めて自民党と全く関係がない総理大臣が生まれたことの意味は非常に大きい。

 菅さんについては、こういうエピソードもある。2009年12月の忘年会で菅さんと飲んだときに、私は「政権を取らせてもらったが、民主党政権で日本を変えなければもう数年も財政が持たない」と話した。すると菅さんは、赤い顔で「藤末君の言うとおりだ。私たちで変えて行こう。時代は明治維新を超える変化を迎えている」と応えてくれた。菅さんは自身のブログでも「日本の政治も明治維新のときのように大局観をもって政治を動かすことのできる新しい政治体制が必要」(2008年11月6日米国オバマ大統領誕生に寄せて)と述べているように、明治維新に対する造詣は深いようだ。

 私自身としてもこの菅さんの言葉は忘れることができない。というのも、失礼ながら危機感が少ない政治家も多い中で、菅さんも私と同じような危機感を持ってくれているとわかると非常にうれしかったからだ。
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