- 2011/10/19 掲載
中堅・中小企業向け生産管理ソフトのシェア、パッケージ1位は富士通のGLOVIA 海外展開がカギ
調査結果によると、2010年のパッケージシェア上位は富士通の「GLOVIA smart製造(GLOVIA-Cも含む)」、NTTデータビズインテグラルらの「SCAW生産管理システム」、NECの「EXPLANNER/Jシリーズ」という順だったが、2011年は「GLOVIA smart製造(GLOVIA-Cも含む)」「EXPLANNER/Jシリーズ」「OBIC7生産管理システム」の順となった。
シェア順位が変動したように見えるが、生産管理は「その他のパッケージ製品またはサービス」や「独自開発システム」の全体に占める割合が高く(37.9%)、元々各ベンダの製品/サービスのシェア差が少ない点が背景にあるという。
今後のシェアに影響を与える要因として、ノークリサーチは「製造拠点の海外展開(中国や東南アジアなど)」が挙げる。「国内と同じ生産管理システムを導入するかどうか?」によって、中堅・中小企業における今後の製品/サービスのシェアが変動する可能性があると指摘している。
生産管理の製品の運用形態、端末形態では、「パッケージを自社で購入し、社内人員にて運用」「パッケージを自社で購入し、運用をアウトソース」が、それぞれ約10ポイント増加しているのに対し、「自社向けに独自開発し、社内人員にて運用」「自社向けに独自開発し、運用をアウトソース」が大きく減少したことが明らかになった。
また、導入済みと新規導入予定の端末環境を比較すると、スマートフォン利用が増加する傾向が見られた。タブレット端末およびバーコードリーダなどの特殊用途向け端末については今後に向けて大きな変化は見られないという。ノークリサーチでは、PC以外の新たな端末活用の可能性という観点では、製造ラインの状況を管理担当者がスマートフォンでチェックするといった補助的な役割に留まるものとみているという。
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