今回、日本市場に投入されることになった電子ブックリーダーは「kobo Touch(コボ タッチ)」で、E Ink社の電子ペーパー「Pearlディスプレイ」を搭載した6インチのタッチスクリーン端末。802.11b/g/nを備えて、内蔵メモリは2GB(書籍1000冊に相当)、端末の重さは185グラム。フル充電で約1か月の利用が可能。価格は7,980円(税込)。なお、米アマゾンが米国で提供しているEインク型の第4世代Kindleは重さが170gで、ほぼ同等のスペック。価格は広告付き版が79ドル、広告なし版が109ドル。
「kobo Touch」向けに提供する電子書籍コンテンツは、「koboイーブックストア」より購入することができる。日本語のコンテンツは、小説・エッセイやビジネス書、コミックなど多ジャンルにわたり、コンテンツ数は日本語以外のコンテンツを含め、約240万冊を用意したという。また、出版社の協力のもと、独占先行配信のコンテンツも取り揃えた。
配信される電子書籍コンテンツは、同社の電子ブックリーダーからだけではなく、アプリケーションを通じてiOS、Android、Windows、Macなど、スマートフォンやPCなどからも読むことが可能で、さまざまなデバイスに対応したオープンな電子書籍提供モデルを展開する。
端末の販売は、楽天のオンラインショッピングモール「楽天市場」や「楽天ブックス」をはじめ、家電量販店を通じて行う。また、大手書店に、実機に触れられるタッチ&トライスペースを設け、「kobo Touch」の周知を図っていくという。
Kobo社の電子ブックリーダー独自の機能として、自分が読んだ本の履歴や、読書量、読書をする時間帯など、読書ライフがひと目でわかるソーシャルリーディング機能「Reading Life」を搭載した。「Reading Life」には条件に応じて、さまざまなオリジナルデザインの「バッジ」が付与され、コレクションできる楽しみも備わっており、これらの情報はFacebookを通じて友人にシェアすることも可能だという。
コンテンツフォーマットは、世界標準規格の「EPUB3.0」を採用し、日本語の縦書きやルビ表示など日本語独特の表現に対応した(参考リンク:
EPUBとは何か?)。「EPUB3.0」の日本語コンテンツを全面採用するのは、電子書籍ストアとしては「koboイーブックストア」が初めてとなる。
利用者は、楽天会員IDを通じてコンテンツを購入すると、購入金額の1%分の楽天スーパーポイントが付与される。また、楽天スーパーポイントを使って、電子書籍コンテンツの購入も可能。楽天では今回の発売に合わせて、自社のユーザーランクに応じて、500ポイント~3000ポイントを付与するキャンペーンを実施する。