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  • 2012/10/29

Windows 8が抱える8つの不安

【連載】Windows 8をタブレットで試す

筆者は心配性である。出かけるとカギをしたかどうかが気になる。テレビを消したかどうかが気になる。最近、そんな心配の種がまた1つ増えた。Windows 8だ。Windows 8の書籍やレビュー記事を書く仕事が増えて、Windows 8への期待が膨らむ一方、「大丈夫か」という不安も大きくなった。Windows 8が発売された直後の記事としてはどうなのか、という気もするが、すべての不安が杞憂に終わればいいと思っている。なので、どうか軽い気持ちで読んでいただければ幸いだ。

井上健語

井上健語

フリーのテクニカルライター&編集者。1964年愛媛県生まれ。ソフトバンクのPC-98専門誌Oh! PCの編集者を経て、MS-DOS全盛時代にフリーランスとして独立。以来、Word、一太郎などのWindowsアプリ解説書、各種マニュアルの執筆、企業取材などを手がける。2008年度よりMicrosoft WordのMS MVP。個人サイトはMAKOTO3.NETジャムハウスとは紙メディア制作、ウェブデモとは動画制作で共同戦線を敷く。

不安1:日本でSurfaceはリリースされるのだろうか?

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Surface
 Windows 8の登場で個人的に最も期待し、かつ楽しみにしていたのはSurfaceだった。いうまでもなく、マイクロソフト自身がハードウェアを開発したWindows 8デバイスである。Windows 8のリリースに合わせてWindows RT版、その3ヶ月後にWindows 8 Pro版が発売されると予定されていた。

 ところが、日本はパスされた。理由ははっきりしないが、常識的に考えればメーカーへの配慮だろう。これまでOSだけ提供し、ハードウェアにはタッチしてこなかったマイクロソフトがはじめて出すハードウェア製品がSurfaceだ。当然、メーカーの不安と風当たりは強い。このため、メーカーに遠慮して、とりあえず見送ったというのが一般的な解釈だ。

 これはたぶん正しい。業界への配慮という、いわば「大人の事情」だ。では、「ユーザーの事情」はどこにいったのだろう。筆者のようにSurfaceを楽しみにしていたユーザーは多かったはずだ。Surfaceを知らないユーザーも、リリースされればきっと注目したはずだ。コンパクトでカラフルだから、女性にも受けただろう。

 確かにSurfaceは、Windowsのエコシステムを破壊しかねない恐ろしい存在かもしれない。しかし、「だったら、Surfaceに負けない魅力的な製品を出せばいい」と考えるメーカーがあってもいいのではないか。

 真偽は定かではないが、Surfaceは年明けには国内リリースされるという噂もあるようだ。いずれにしても、いつかリリースはされる。そのとき、Surfaceでさえ色あせるようなデバイスが揃っていれば、ユーザーはとてもハッピーだ。

不安2:数は揃っているがコレといったデバイスがない?

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ソニーの「VAIO Duo 11」
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パナソニックの「Let's note AX2」
 Windows 8の発売に合わせて、国内外のメーカーからWindows 8搭載デバイスが発表された。全体的には、Windows 8はずいぶん変わったのに、ハードウェアはそれほど変わっていない印象だ。

 ビジネスで使うという観点で、いくつか気になった製品はある。1つはソニーのタッチ対応のノート群だ。VAIO Duo 11はコンシューマ寄りだが、Tシリーズあたりなら仕事でも十分使えそうだ。ホームユースだが、同じくVAIO のTap 20も興味深い。20型のディスプイを備えたテーブル型で、新しい提案が込められていると感じた。

 筆者はパナソニックのLet's noteユーザーなので、タブレットにも変形するLet's note AXシリーズも気になった。スペックやデザインは申し分ない。仕事で使うならコレだ! と思ったが価格が高い。実質、20万をオーバーする価格では、とても気軽には手を出せない。デル、HP、ASUS、レノボなどの海外メーカーからも発表されているが、どうも決め手に欠ける。

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Windows RT搭載の「LaVie Y」
 また、国内で初となるWindows RTを搭載した「LaVie Y」。レノボとの共同開発で、Windows RT対応PCを早めに投入したNECは素直に評価したいが、Windows RTでは、次期OfficeであるOffice 2013をのぞき、従来のデスクトップアプリケーションが動かない。したがって、実質的にはOffice 2013+ストアアプリ専用マシンとなる。

 しかし、これはセキュリティ的には有利だ。マルウェアの心配がほとんどない。したがって、Windows RTへの企業ニーズは高いとみることもできる。ただし、このクラスは今まさに競合がひしめく状況で、できるだけ限り価格を抑えなければならない。ところが、ところがだ。価格は想像よりはるかに高かった(注:LaVie Yの市場想定価格は9万円前後)。Windows RTは、iPad(4万2,800円)、あるいはiPad mini(2万8,800円だがそれでも高いと叩かれている)、さらにはGoogleの Nexus 7(1万9,800円)、アマゾンのKindle Fire(1万2,800円だがAmazonストア専用端末なので除外してもいい)などがライバルになると思っていたのだが、残念ながらそうではないようだ。

 数は多いが決め手に欠けるWindows 8対応デバイス。なぜかと考えたら、やはりSurfaceが浮かんだ。Surfaceにぶつかる製品が、ポッカリ抜けている。そう感じるのは筆者だけだろうか。

【次ページ】Windows Phone 8のリリースが先送りされた影響が心配だ

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