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  • 2014/06/11 掲載

富山県の次世代路面電車LRTにおけるM2M時代のスマートICT活用

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鉄道と路面電車の短所を克服し、互いの長所を組み合わせた次世代型路面電車「LRT:ライトレールトランジット」が第三の都市鉄道として注目を集めている。愛知、広島、熊本、埼玉など各地で導入を検討・推進する動きが高まっているほか、2020年の東京五輪を見据えて、都内湾岸部でも輸送網として導入する動きがある。ここでは、日本の高齢化率が高まる中、コンパクトシティを進めるM2M・IoT活用事例として、富山県のLRT「セントラム」における実証実験の研究成果を紹介する。

インテック 堀 雅和、青木 功介、中島 雅樹、大屋 由香里、河尻 寛之

インテック 堀 雅和、青木 功介、中島 雅樹、大屋 由香里、河尻 寛之

概要
本研究は、近い将来のM2M普及に備えて中心市街地のさまざまな場所で ICT機器を利用できるようにすることにより、中心市街地の賑わい創出につながる新たな価値を生活者に提供することを目的としている。具体的には、富山市内の路面電車環状線を走るライトレール(愛称、セントラム)を対象として、以下の三つのシステムを開発し、実証・評価することでその有効性を確認した。

  1. セントラム内に独自に開発したデジタルサイネージシステムを設置し、運行位置に合わせて沿線店舗の広告をタイムリーに提供
  2. セントラムに乗車したお客さまが、スマートフォンで稼働するAR(Augmented Reality:拡張現実)システムを使って簡単にまちなか情報を取得
  3. スマートフォンに、セントラムの走行位置など運行状況に関する情報をリアルタイムに提供

この記事は、INTEC TECHNICAL JOURNALに掲載された「富山LRTにおけるスマートICTを活用したバリュー創生の研究開発」を、ビジネス+IT向けに一部再編集して掲載しているものです。

はじめに

photo
富山県のLRT「セントラム」
(Photo by rockriver
 日本国内の他の地域同様、富山市も、高齢化率が年々高まってきている。そのための施策の一つとして、コンパクトシティというコンセプトが提示されている。コンパクトシティとは、市内の広いエリアに住居が分散することに伴い、毎日の生活をするうえで必要な機能も分散してしまった現状を、歩いて行き来できるようなコンパクトなエリアに人々の住居や生活に必要な機能を集中することで、市民の利便性を上げ、街の維持に必要なコストを下げようという考え方である。

 街と街をライトレールのような公共交通でつなぐこと、すなわち「串(公共交通)と団子(街)」の実現が富山での取り組みを表している。このような街づくりを指向する中で、ICTによる中心市街地の賑わい創出を目指し、平成23年度から平成24年度の2年間にわたって、富山大学工学部と共同で以下のような三つのシステムを新規に開発し、富山市内での実証実験を実施した。

  1. デジタルサイネージシステム
  2. ARシステム
  3. ナビゲーションシステム

 本稿では、上記システムの概要について説明した後、実証実験の内容とその評価について述べる。また、路面電車という移動体向けシステムを開発して得られた知見や、産学官が連携するうえで留意した点等についても述べる。

【次ページ】移動体向けシステムの開発で得られた知見

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