- 会員限定
- 2014/10/20 掲載
「6つのピースがすべて揃った」Salesforce ベニオフCEOが次に目指すゴールとは
「Dreamforce 2014」 基調講演レポート
フリーランスライター。札幌市出身。東京都立大学経済学部卒。複数のIT系出版社の編集部に編集者として所属した後、2011年からフリーに。フィールドワークはクラウドコンピューテング、オープンソース、セキュリティ、アプリケーション開発などエンタープライズITが中心。海外イベント取材が多く、1年の半分近くを出張先で過ごす。
Twitter:http://twitter.com/g3akk

ベールを脱いだWave、第6番目のクラウドプラットフォームは"アナリティクス"
今回のDreamforceで、Salesforceは3つの大きな発表を行っている。・クラウド上でのアナリティクスを実現するプラットフォーム「Wave」
・モバイルアプリケーション開発プラットフォーム「Salesforce1 Lightning」
・「Salesforce1 for Windows」「Salesforce for Office」などMicrosoftとのパートナーシップ強化
ベニオフCEOは、基調講演においてWaveとLightningついての紹介を行っている。最初に紹介したのはWaveだ。Salesforceはこれまで、5つのクラウド製品群(セールス/サービス/マーケティング/コミュニティ/アプリケーション開発)を展開してきたが、6つめの製品群として「アナリティクスクラウド」を今回ローンチし、その中心的ソリューションとなるプラットフォームがWaveとなる。

2012年初めごろからコード名「Project Wave」として2年半に渡って開発が進められきたWaveだが、ベニオフCEOはこれを「誰もが使えるアナリティクスサービス」と表現する。ビッグデータという単語がバズワードとなって久しいが、大量のデータを収集し、分析するソリューションは今もオンプレミスが中心だ。必然的にアナリティクスサービスを利用できるユーザー層も大きく限定されてしまう。
こうした現状に対し、ベニオフCEOは「私はもう何年もビッグデータサービスは誰もが使えるものではなければならないと主張してきた。そして今の時代、誰もが使えるというのは、モバイルファーストであるということだ」と語り、すべてのビジネスユーザーがモバイルデバイス上でのアナリティクスを容易に行えるプラットフォームがWaveであるとしている。

【次ページ】 一般的なBIとは異なるコンセプト、先行事例も公開
関連タグ
PR
PR
PR