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  • 2015/11/19

ITとマニュアル化でコストダウン!女性を支える病児保育の今に迫る

予測不能の子供の病気のための早退・休みは、勤務先で理解を得るのも難しい。子供の緊急事態に備えるために退職を選ぶ女性も出てきた。しかし、「子供が病気になったら、預ける」という選択肢が現実的な選択肢として提示されたら、女性の働き方はどう変わるのか。病児保育サービスを展開する、NPO法人ノーベル 代表 高 亜希(こう あき)氏に話を聞いてみた。

中森 勇人

中森 勇人


中森勇人(なかもりゆうと)
経済ジャーナリスト・作家/ 三重県知事関東地区サポーター。1964年神戸生まれ。大手金属メーカーに勤務の傍らジャーナリストとして出版執筆を行う。独立後は関西商法の研究を重ね、新聞雑誌、TVなどで独自の意見を発信する。
著書に『SEとして生き抜くワザ』(日本能率協会)、『関西商魂』(SBクリエイティブ)、『選客商売』(TWJ)、心が折れそうなビジネスマンが読む本 (ソフトバンク新書)などがある。
TKC「戦略経営者」、日刊ゲンダイ(ビジネス面)、東京スポーツ(サラリーマン特集)などレギュラー連載多数。儲かるビジネスをテーマに全国で講演活動を展開中。近著は「アイデアは∞関西商法に学ぶ商売繁盛のヒント(TKC出版)。

公式サイト  http://www002.upp.so-net.ne.jp/u_nakamori/

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保育中のノーベルスタッフと子供

子供を理由に退職を考える女性に「病児保育」という選択肢を提供

 この夏、病気の子供の世話をする病児保育士を主人公にしたテレビドラマ、「37.5℃の涙」が働く女性を中心に話題となった。タイトルにある“37.5“という数字は、子供を保育園に預けている親にとってのボーダーライン。なぜなら、子供の熱が37.5℃を越えると保育園からお迎えコールがかかり、親は仕事を切り上げ、子供を迎えに行かなくてはならないからだ。

「民間企業に勤めていたときのことですが、度々の『お迎えコール』で職場を離れることを余儀なくされ、女性社員がどんどん辞めていくんです。これを解決する方法はないかと立ち上げたのが、訪問型病児保育事業です」と話すのはNPO法人ノーベルの高 亜希代表である。
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NPO法人ノーベル 高亜希代表
 ノーベルは、大阪府大阪市で病児保育サービスを提供しているNPO法人だ。2009年の設立から大阪を中心に利用者を増やし、会員800名を有するまでになった。その人気の秘密は朝8時までに予約をすれば病児保育士が自宅まで駆けつけ、子供のケアをしてくれる便利さだ。

経済的負担を分け合い、支えあう保育

 保育料は平均6,500円(月会費・1回目の保育料含む)。同月の2回目からは一時間あたり1,500円でサービスを受けられる。利用してもしなくても月会費を払う代わりに、当日予約でも100%預けられる、その確実性が働く親にとって魅力的なのだという。安定的な運営を実現する月会費制を取り入れる一方で、企業や行政との連携や寄付を募るなど利用者の経済的負担を軽減し、ひとり親の家庭でも安心して利用できる病児保育を目指しているのだという。

 高代表は「昔は子供が熱を出すと祖父母やご近所さんに預けるなど、地域社会で子育てをしていました。私は共済型という、みんなで子育てをまかなう方法で安心して子育てができる環境を提供したいと考えています」と活動の趣旨を語る。  サービス利用者からは「仕事に専念できる」や「精神的な支えになる」などと好評だ。高代表は次のように続ける。

「この活動を続けてきてよかったと思うのは、『子供が熱を出した時は?』の質問に『ノーベルに預ける』と言って採用が決まったという人や非正規雇用から正規雇用に転換した人、『昇進が決まりました!』という利用者の声を聞けること。同じ女性として子育てと仕事との両立は解決すべき課題ですからうれしいですね」

【次ページ】マニュアル化でサービスの質を担保、IT活用でコストダウン

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